ラグビーワールドカップ2019年日本大会 11月1日(金)W杯3位決定戦

W杯2019日本大会 3位決定戦2019.11.1
ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会は1日、
東京都調布市・東京スタジアム(味の素スタジアム)で3位決定戦が行なわれ、
ニュージーランド(世界ランキング3位)がウェールズ(世界ランキング4位)から
6トライを奪い取り、40-17で快勝。

ニュージーランドは4大会ぶり3回目の3位、
ウェールズは2011年(平成23)第7回ニュージーランド大会に引き続き2回目の4位。

対戦成績ニュージーランドの32勝3敗で、ウェールズ戦の連勝を31に引き伸ばす。

ラグビーW杯決勝は、きょう(11月2日)午後6時開始、
横浜市港北区・横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で、
イングランド(世界ランキング1位)と南アフリカ(世界ランキング2位)が対戦。
(世界ランキング10月31日現在)

▼ラグビーワールドカップ2019年日本大会 11月1日(金)W杯3位決定戦【目次】

  1. ラグビーW杯2019日本大会3位決勝戦
  2. ウェールズ66年ぶりの勝利できずより一層の躍進を期待して!
  3. ラグビーW杯2019日本大会 きょう決勝
  4. 南半球対抗戦に日本は参加申請2014年以降
スポンサーリンク

クリックで拡大
ラグビーワールドカップ2019年日本大会 11月1日(金)W杯3位決定戦
出典元:https://00m.in/Y1s2c

クリックで拡大
ニュージーランド 40-17 南アフリカ 観客数4万8842人
出典元:https://00m.in/6FPPX

ラグビーW杯2019日本大会3位決勝戦

ニュージーランド 40-17 南アフリカ 観客数4万8842人

ニュージーランド失意乗り越えプライドを保持する3位、ウェールズ粘れず
失意を乗り越えることを望むなら、戦い続けるほかない。特効薬というものはない。

ラグビー界のシンボル「オールブラックス」の宿命に立ち向かい、価値ある1勝を手にした。
優勝候補一番手と目されていたニュージーランド(NZ)が準決勝で破れ、
史上初3連覇の目標を失くしたダメージは想像が困難。

スティーブ・ハンセン監督「敗れたの後にどのように対処できるかが大事だ」
との決意でラストの一戦を迎えた。

選手はプレーで応じた。7-19で敗れてしまったイングランド戦で苦戦を強いられた接点で、
ウェールズに勢いよく圧力をかける。

ニュージーランドならではのバックスとFWが一体になったスピーディーなパスワークから、
プロップのジョー・ムーディーが約20m走り切り、先制トライ。

それ以降も攻撃の手を緩めず、主導権を渡さなかった。
ニュージーランドは母国開催であった2011年(平成23)第7回大会、
2015年(平成27)第8回イングランド大会と初めてのW杯を連覇。

2012年のスティーブ・ハンセン監督就任から今回の大会準々決勝に及ぶ
戦績は92勝5分け9敗と他の追随を許さない。

W杯3大会連続出場のNO8キアラン・リード主将にとどまらず、
今現在のメンバーは敗北の味をまるっきり経験したことがない。

それゆえに、失望感に襲われたイングランド戦あと、
意識の高い性格のCTBソニービル・ウィリアムズですら「もはや試合はやりたくないと考えた」
とこぼし、なかなか眠りに就けない夜を過ごした。

選手は来日したご家族と一緒になって過ごすなどすることで気持ちの切り替えを図った。

チームリーダーの一人、32歳フッカー、デーン・コールズは涙ながらも
「しっかりと立ち直れることがいつの日か見当もつかない。ただただ家族がいてくれうれしかった」と話す。

スティーブ・ハンセン監督は準々決勝で敗退した、
2007年(平成19)第6回フランス大会(18-20 フランス)を引き合いに出し、
「2011年からW杯を連覇した。痛みがあった故に優勝出来た」と再起を訴えた。

選手はプレー内容から自らの心情までやり取り、SHのアーロン・スミスは
「あらいざらいさらけ出した」と思い起こす。
この日を最後として代表を離れるWTBのベン・スミス、CTBライアン・クロティは
トライを奪い取って勝利に貢献。

同じラストマッチで献身的なプレーを披露したキアラン・リード主将は
「若手は4年後の次回大会にチャンスが残っている。同じ苦痛を味わわないために経験を生かして欲しい」と熱望する。

ベテランから後を託され、立ち止まってしまうことはできない。
敗戦を原動力にハングリー精神も芽生える。
重ねて王座に返り咲くことを目指す新たな一歩を、力を込めて踏み出した。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 11月1日(金)W杯3位決定戦【目次】

ウェールズ66年ぶりの勝利できずより一層の躍進を期待して!

今回の大会限りでの退任が決定しているウェールズのウォーレン・ガトランド監督は、
試合前から確固たる決意を込めていた。

「オールブラックスを破って歴史を作り上げる」。
過去最高成績の3位(W杯1987年(昭和62)第1回ニュージーランド/オーストラリア大会3位決定戦22-21オーストラリア)を目指し、66年ぶりのニュージーランド戦の勝利をめざしたが壁を突破できなかった。

ウォーレン・ガトランド監督は、W杯2007年(平成19)第6回フランス大会で1次リーグ敗退を喫したチームの復活を託され、指揮を執ってきた。

交替の激しい代表チームの監督で12年に及ぶ長期政権はほとんどないが、
着実なチーム作りで成長曲線を描いてきました。

2011年(平成23)第7回ニュージーランド大会4位。
2015年(平成27)第8回イングランド大会8強。

今年(2019)は欧州6ヵ国対抗を全勝で制し、8月には初めての世界ランキング1位に立てた。しっかりした手応えをつかみ、W杯2019日本大会に達した。

チーム編成からは、ハドリー・パークスやジョン・デイビーズら突破力のある100kg超えの大型CTBをポジショニングして相手防御を内側に寄せ、大外での数的優位を生じさせてWTBの決定力を生かす得点パターンを築き上げる。

34歳ロックのアルンウィン・ジョーンズ主将、ベテラン勢と、24歳のWTBジョシュ・アダムズら若手がかみ合い、展開ラグビーは成熟したという感じの。

指示を執るうえで自分自身の考えをチームに染み込ませるのは困難を極める。
ウォーレン・ガトランド監督は
「大事なのは意見を揃えること。スタッフと緊密になることが行なえた」
と長期政権において信頼関係を育んだ。

協力してきたジェンキンス・アシスタントコーチは
「選手に対して『だれと対戦しても必ず勝つことができる』といった強靭気持ちを植えつけ、これまでになかったレベルへと高めた」と感じ取ったと話す。

ニュージーランド出身のウォーレン・ガトランド監督は、
ウェールズを「第二の故郷」というくらい特別な思いは強い。

「国民や(チームカラーの)赤いジャージーを身に付けてひたむきに応援していただいた、サポートが宝です」としみじみ話をした。

決勝への扉をこじ開けるわけにはいかず、ラストも勝利で終わらせることは適わなかったが、
その功績は大勢の人の脳裏に焼き付いている。

名将・ウォーレン・ガトランド監督は
「新たなるコーチが入って、ここからまた築き上げていって欲しい」
とチームのさらなる躍進を期待していた。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 11月1日(金)W杯3位決定戦【目次】

ラグビーW杯2019日本大会 きょう決勝

W杯2019日本大会決勝で、イングランドは4大会ぶり2回目、
南アフリカは3大会ぶり3回目の優勝に向かう。

今回の大会準決勝に達するまでのデータを検証すると、
両チームの鉄壁の防御と安定感があるセットプレーを軸にゲームを展開している。

1試合平均失点はイングランド8.6点、南アフリカ9.2点。
1次リーグで台風19号が影響を及ぼして試合が中止となったイングランドが1試合少ないが、
失ったトライはいずれも計4個のみ。

ゴールラインを背にしての防御も粘り強い。
タックル成功率は、イングランド85.1%、南アフリカ85.9%とほぼ互角、
高いレベルで引けを取らない。

セットプレーでは、マイボールのスクラム成功率は、
イングランド93.9%、南アフリカ94.4%と差はわずかだが、
ラインアウトの成功率は、イングランド91.8%に対し、
複数の2m超える選手を擁する南アフリカは98.4%と優勢。

ミスは準決勝のウェールズ戦の1回のみ。南アフリカのラインアウトからのモールは強固で、
準々決勝と準決勝においても威力を発揮。

準決勝ではモールで圧力をかけ反則を誘い、
勝ち越しのペナルティーゴール(PG)につなげた。

イングランドは、FW戦で粘り、PGで張り合う展開に持ち込みたい。
主にキッカーとして働いてきたCTBオーウェン・ファレルは、キックの成功率は79.2%と安定。

SOジョージ・フォードは75%だが、準決勝で4本のPGを決めた。
南アフリカSOハンドレ・ポラードは70.8%と成功率は低いが、
準決勝のウェールズ戦でPG4本を含む5本のキックを成功し、復調の気配。

通算成績は南アフリカ25勝2分け15敗と勝ち越し。
過去1年半は2勝2敗。W杯では南アフリカの3勝1敗。

直近の2007年(平成19)第6回フランス大会決勝では、
南アフリカ15-6で競り勝ち、2回目の優勝。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 11月1日(金)W杯3位決定戦【目次】

南半球対抗戦に日本は参加申請2014年以降

日本ラグビーフットボール協会 森 重隆(もり しげたか)会長は1日、
ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチンの強豪国で争う
南半球4ヵ国対抗の主催団体に対して、2013年ワールドカップ(W杯)第10回フランス大会
のちの2014年以降に日本が参加したい考えを持つと訴えた。

東京都内で取材に対応した、日本ラグビーフットボール協会 森 重隆会長は
3ヵ国対抗で開催された大会に、2007年(平成19)第6回フランス大会で3位と
成長を遂げたアルゼンチンが2012年から加入した内容を一つの例に
「次のW杯第10回フランス大会でもベスト8に入るといったチームを完成したらトライしたい」と説明した。

南半球のクラブチームで編成される世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」から
2020年シーズンを最後として除外される日本チームの「サンウルブズ」に関しても、
2021年シーズン以降も継続して参加したい考えを訴えた。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 11月1日(金)W杯3位決定戦【目次】

スポンサーリンク