ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第12日 10月4日(金)

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会は3日、東大阪市・花園ラグビー場などにて、
1次リーグ2試合が行われ、日本と同じA組アイルランド(世界ランク4位)は
ロシア(世界ランク20位)を35-0で降し、通算2勝1敗、5トライを獲得して
ボーナス点も手に入れ、勝ち点11。ロシアは開幕3連敗。

D組は、フィジー(世界ランク12位)がジョージア(世界ランク11位)を45-10で打倒し、
今回の大会初勝利を達成。

後半にトライを量産、計7トライで快勝。フィジーは1勝2敗、勝ち点7。
ジョージアは1勝2敗、勝ち点5。(世界ランキングは2日現在)

▼ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第12日 10月4日(金)【目次】

  1. 1次リーグ A組 アイルランド 勝ち点11 35-0 勝ち点0 ロシア
  2. 1次リーグ D組 フィジー 勝ち点7 45-10 勝ち点5 ジョージア
  3. 日本代表サモア戦先発メンバー表
  4. サモアのエド・フィドウが日本戦出場可能性がある
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1次リーグ A組 アイルランド 勝ち点11 35-0 勝ち点0 ロシア
出典元:https://00m.in/Gsv7c

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第12日 10月4日(金)【目次】

1次リーグ A組 アイルランド 勝ち点11 35-0 勝ち点0 ロシア

兵庫県神戸市兵庫区・ノエビアスタジアム神戸

アイルランドの大黒柱復帰ロシアから5トライ勝ち点5。
日本に屈辱的な逆転負けをくらった強豪が原点に立ち返ってロシアに力の差を指し示した。

先発復帰の世界指折りのSOジョナサン・セクストンを攻撃の起点に、
FW陣はひた向きに密集周辺を突くスタイルを徹底。着実に勝ち点5を積んだ。

「日本戦の教訓を生かす」と言っていた、フランカーのリース・ラドックらが奮起。

出直しを心に誓うアイルランドとしても、ロシア戦に懸ける
SOジョナサン・セクストンの決心は半端じゃない。

「見つめているだけという、耐え難い試合であった。ピッチに立って仲間を支えるということが無理で、とっても不満が溜まった」。

9月28日の日本戦で先発をジャック・カーティーに譲り渡し、ベンチからも離脱した。
ジョナサン・セクストンは静岡スタジアムの観客席から、あり得ない敗戦を見入ってた。

ジョナサン・セクストンはスコットランドとの初戦で太ももを負傷。
日本戦まで中5日と日程に余裕がなかったこともあって、ジョー・シュミット監督は
決勝トーナメント以降を心配して、大黒柱の負担を少なくしようと考慮した。

しかしながら、2018年に欧州6ヵ国対抗の全勝優勝を後押し、国際統括団体ワールドラグビーが選び出す年間最優秀選手に選定された、司令塔を欠いたチームは肝心な部分で規律が乱され、
日本の攻勢の前には後手に回ったままに試合は終った。

ロシア戦では、いっそうの発奮材料もプラスされる。
ここまでテストマッチ(代表戦)に80試合場出場を続けてきたジョナサン・セクストンは、
欠場するフッカーのローリー・ベスト主将の代わりに、
初めての経験としてゲーム主将を命ぜられる。

34歳のジョナサン・セクストンが「子供の時代から夢見ていて、チャンスがあればたどり着きたいと努力をしてきた。時間は必要だったが、それに匹敵するだけの価値はある。信じられない程誇れる」と言うくらい特別な思いがある大役。

今回の大会後の引退を打ち明けているローリー・ベストは37歳、世界トップクラスの
SHコーナー・マレーも30歳。今勝たずして、いつ世界の最高峰に立つのであろうか。

選り取り見取りの選手層で評価の高い「優勝候補」アイルランドの再スタート。

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第12日 10月4日(金)【目次】

1次リーグ D組 フィジー 勝ち点7 45-10 勝ち点5 ジョージア

大阪府東大阪市花園ラグビー場 観客数2万1069人

フィジー変幻スクラムの攻略で初白星。

相手方が絶対にの自信を持つスクラムで互角以上に張り合った。
マイボールのスクラム成功率は、ジョージアの75%と比べ100%。

後半には相手のボールスクラムを押し、反則を誘い込む局面も。

先頭にたって相手と組み合った、プロップのキャンピージ・マアフは
「1つのチームとなって強固になり組むのが自分たちのシステム。システムを守るということを続けた結果だ」と厚みのある胸を張った。

変幻自在でアトラクティブ。
「フィジアン・マジック」と言われている看板にふさわしいラグビーを見せつけた。

フィジーが3戦目にして今回の大会初白星を獲得した。

リズムをものにしたのは4点リードの後半開始迅速に奪い取るトライ。
相手陣のラックからSOベン・ヴォラヴォラが飛ばしパスで大きく左に展開。

FBキニ・ムリムリヴァルはタックルを受け取って倒れつつもボールをつなぎ、
タッチライン際に位置したCTBセミ・ラドラドラは左手だけでパスを繰り出している。

アクロバティックな連係プレーで相手を翻弄。
遂にはSHフランク・ロマニがインゴールに飛び込んだ。

この日の空模様は雨が降ったりやんだりしてボールが滑りやすく、
最短取り混ぜた自在のパス回しを効率良く使うフィジーからすれば特徴を発揮しづらい局面。

そうだとしても、
一度走り出したら止められないことが南太平洋の島国の素晴らしいところ。

防御の手薄な所へスピーディーにボールを運び、機が熟すれば、
バックスがギアをチェンジして、急ピッチで仕掛ける。

「スクラム強国」で認められるジョージアにもFW陣がかろうじて耐え忍んで
自分たちの土俵で闘い続け、後半のみでも6トライの量産につながった。

2016年リオオリンピック大会大会で新しく適用された「7人制ラグビー」男子で、
初代王者を成し遂げた。

今回の大会も前評判は高いものだったが、初戦はオーストラリア戦に善戦したけれど敗れ、
第2戦には格下のウルグアイに不覚をとった。

「私を含め誰もがみんな心を痛めていました。
今日こそ、私たちの力を世の中に見せたいと思った」とジョン・マッキー監督。

おくらばせながらも本領発揮になったが、「魔法」の輝きは金メダル級。

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第12日 10月4日(金)【目次】

日本代表サモア戦先発メンバー表

日本代表サモア戦先発メンバー
FW
PR 稲垣啓太(29) パナソニック ワイルドナイツ
HO 坂手淳史(26) パナソニック ワイルドナイツ
PR 具 智元(30) Honda Heat
LO ヴィンピー・ファンデルヴァルト(30) NTTドコモレッドハリケーンズ
FL リーチ マイケル(30) 東芝ブレイブルーパス
FL ピーター・ラブスカフニ(30) クボタスピアーズ
NO8 姫野和樹(25) トヨタ自動車ヴェルブリッツ
BK(バックス)
SH 流 大(27) サントリーサンゴリアス
SO 田村 優(30) キヤノンイーグルス
WTB レメキ ロマノ ラヴァ(30) Honda Heat
CTB 中村亮土(28) サントリーサンゴリアス
CTB ラファエレ ティモシー(28) 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
WTB 松島幸太朗(26) サントリーサンゴリアス
FB 山中亮平(31) 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
控えメンバー
FW
堀江翔太(33) パナソニック ワイルドナイツ
中島イシレリ(30) 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
ヴァル アサエリ愛(30) パナソニック ワイルドナイツ
ヘル ウヴェ(29) ヤマハ発動機ジュビロ
ツイ ヘンドリック(31) サントリーサンゴリアス
BK
田中史朗(34) キヤノンイーグルス
松田力也(25) パナソニック ワイルドナイツ
福岡堅樹(27) パナソニック ワイルドナイツ

日本ラグビー協会は3日、ワールドカップ(W杯)2019日本大会1次リーグA組第3戦の
サモア戦(5日、愛知県豊田市・豊田スタジアム)に挑む日本代表の登録メンバー23人を発表。

アイルランド戦(9月28日)で控えとなっていた主将のリーチ マイケルが先発に復帰したが、
ピーター・ラブスカフニが2試合継続してゲーム主将を担う。

愛知県豊田市内で記者会見を行なった、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は、
「アイルランド戦は成功した。リーチ マイケルはプレーに集中につなげることが望ましい」
とコメント。

リーチ マイケルは「2人でチームをリードするが、誰かがキャプテンをしてもうまく行くチーム。試合のための準備は非常に素晴らしい」と自信をにじませた。

フッカーはアイルランド戦でフル出場した堀江翔太に代わって坂手淳史がW杯初先発。

NO8姫野和樹は3試合継続して先発。
アイルランド戦で脇腹を傷つけたNO8アマナキ・レレイ・マフィはメンバーから遠ざかる。

サモアは2日現在の世界ランキングは日本の8位に対して、15位を下位とはいえ、
これまでの対戦成績は4勝11敗と分は良くない。

前回のW杯2015年イングランド大会1次リーグで26-5と打ち勝って以来の顔合わせ。

フィジカルの強さを前面に出して、接点や密集で圧力に変える一筋縄ではいかない相手。
2試合を終えた段階で日本は2勝で勝ち点9。サモアは1勝1敗で勝ち点5。

日本はサモア戦で、4トライ以上で獲得できるボーナス点が加えられた勝ち点5を上積みし、
スコットランドとの最終戦(13日、神奈川県横浜市港北区・日産スタジアム)にチャレンジ。

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第12日 10月4日(金)【目次】

サモアのエド・フィドウが日本戦出場可能性がある

ラグビーの国際統括団体ワールドラグビーは2日、1次リーグA組スコットランド戦(9月30日)で2度の反則で退場になったサモアWTBエド・フィドウは出場停止処分にはならないと発表。

日本戦(5日、愛知県豊田市・豊田スタジアム)出場問題なし。

2度目の反則がイエローカードには該当しないとジャッジ。
エド・フィドウは初戦のロシア戦で2トライを挙げたサモアのトライゲッター。

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第12日 10月4日(金)【目次】

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