ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月18日(金)

福岡堅樹にトライの極意南アフリカ伝説王が教えた
世界のトライゲッターも納得する日本最速の男、
福岡堅樹(27歳、パナソニック ワイルドナイツ)が、4連続トライを奪い取る。

日本代表は18日、南アフリカの登録メンバー23人を発表。
ここまでは4トライを奪っているWTB福岡堅樹選手が、2戦連続で先発入り。

大会前に元南アフリカ代表WTBでW杯通算最多トライのブライアン・ハバナ氏(36歳)から、
ここ一番の勝負でトライを奪う極意を指南。

くしくもレジェンドの母国(南アフリカ)が相手になった一戦で、再び世界を驚かす。

▼ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月18日(金)【目次】

  1. 福岡堅樹(27歳、パナソニック ワイルドナイツ)4戦連続トライターゲット先発入り
  2. 南アフリカ入念調整控えFW6人布陣リベンジに自信
  3. 10月19日(土)きょうからW杯2019年日本大会準々決勝
  4. 準々決勝南アフリカ戦日本代表メンバー
  5. 準々決勝きょうの試合19日(土)
  6. 車いすラグビー ワールドチャレンジ
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元南アフリカ代表WTBでW杯通算最多トライのブライアン・ハバナ
出典元:https://00m.in/btcHA

福岡堅樹(27歳、パナソニック ワイルドナイツ)4戦連続トライターゲット先発入り

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会、20日南アフリカ戦の日本代表メンバー発表の会見でお決まりになった一幕。

福岡堅樹は左隣に陣取るCTB中村亮土(サントリーサンゴリアス)から「何トライしますか?」とマイクを向けられる。答えずにいると「2トライはお願いしたい」とはからずも苦笑。

3試合連続中で、現在大会3位タイとなる4トライ。

トライ王が期待できる事態に
「内側の選手が崩していい形でボールをつないでもらえるから取れる。数にこだわらないけれど、トライを取るというのが自分の仕事」と謙遜しつつも言葉に力を込めた。

日本が初めての経験で足を踏み入れるW杯8強の舞台に、
敬意を表する世界的レジェンドからの金言を胸に臨む。

大会前にW杯通算最多15トライのブライアン・ハバナ(元南アフリカ代表)から、
ここ一番の試合でトライを取り切る極意を伝え聞き及んだ。

ハバナ氏「大切なことは相手に、こんなところから出てきたのか、と思わせること。そこで時には1歩下がってみないとならない。チャンスが来たらそこに必死になることだ」。

今回の大会では世界を驚かすトライを奪ってきた。
途中出場のアイルランド戦ではチーム唯一のトライ。

スコットランド戦ではスコットランド選手の手からこぼれ落ちかけたボールを
すぐさまキャッチして独走トライを奪うなど、強豪相手に結果を出し続けていく。

迎えた準々決勝は、偶然ながらハバナ氏の母国(南アフリカ)が相手。
2015年W杯大会の大金星はスタンドで見守って、喜びの中には無念さも、
9月のW杯壮行試合では、開始直後に右ふくらはぎを肉離れして心残りなの交代。

苦い経験を経て、大舞台で迎えた南アフリカ戦
「しっかり勝負をやって行きたい。印象に残る試合にさせたい」。

緑の壁を撃ち破り、今までにはなかった歴史の扉を切り拓く。

ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)自信

W杯開幕前の壮行試合で7-44とボロ負けした南アフリカとの一戦に
「あの試合を相手側はテストマッチととらえていたわけですが、こちらはリハーサル。我々にすれば有利になる」と自信をのぞかせる。

「フィジカル勝負になる」と、控えに1対1が得意なヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ)、アマナキ・レレイ・マフィ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)を配置。

6人のFWをベンチ入りさせた南アフリカに対して
「何をしてくるかはよく理解している。それに対し、着実に準備をやってきた。明確じゃないのは我々が相手に何をするかだ。行なってきたことを日曜に爆発させて欲しい」と力を込めた。

リーチ マイケル主将南アフリカどう崩すか考えワクワク

私たちは誰一人として満足をしていない。南アフリカ戦も打ち負かしたいと思う」と断言。

4年前に倒した、3度目の優勝を狙う強豪とのここ一番の勝負に
「週当初は南アフリカが恐ろしく見えたが、自分たちのプランを理解し、どう崩すか考えるとワクワクしてきた」と手応えをアピール。

スコットランド戦前には台風19号で膨大な災害に見舞われた。
「言葉より行動で伝えるというのが重要。自分たちの1個1個のプレーを見て、わずかでも喜んでもらえたら」と語った。

NO8アマナキ・レレイ・マフィが控えに入る、右ろく軟骨を負傷した
アイルランド戦依頼の復帰。
ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)から後半のフィジカル勝負でのキーマンに指名。「勝てるように、日本のためにこれまでなかったプレーを見てもらいたい」とアピールした。

背番号「20」は、歴史的勝利につながる逆転トライを生み出した
2015年W杯の南アフリカと一緒の。

「もとから好きな番号。後半から皆を引っ張り、エネルギーを出したい」
と大暴れを決意する。

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南アフリカ入念調整控えFW6人布陣リベンジに自信

南アフリカ代表の一部の選手が、会場の東京調布市・味の素スタジアムで調整。

午後5時30分から照明を意識してつつ、SHフランソワ・デクラーク、
WTBチェスリン・コルビがハイバントキックを念入りに確認。

「問題ない」と答えを出しつつ、明るい表情で汗をかく。

W杯2015年第8回イングランド大会の日本戦で、控えであったフランカーのシヤ・コリシ主将は「試合が待ち切れない、4年前の体験は記憶に焼きついているし、二度とあんなことはやらせない。自信はある」と必勝宣言。

9月大会前のテストマッチを大勝による、
選手たちは前回W杯大会の歴史に残る敗北を払拭したとする認識が強烈。

控え8人中、FWをいつもより1人多い6人として得意のフィジカル勝負に出る。
19日は都内による前日練習をシークレットでやって、3度目の決戦の準備をする。

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10月19日(土)きょうからW杯2019年日本大会準々決勝

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会は、
19日から決勝トーナメントがスタートする。

19日は準々決勝2試合、午後4時15分から昭和電工ドーム大分、日本代表前ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ監督統括するイングランド(世界ランキング3位)と前回準優勝のオーストラリア(世界ランキング6位)が対戦。

午後7時15分からは、東京調布市・味の素スタジアム、史上初の3連覇がかかるニュージーランド(NZ世界ランキング1位)と初の4強入りを狙うアイルランド(世界ランキング4位)が顔を合わせる。(世界ランキングは17日現在)

W杯2019年日本大会で初の決勝トーナメント進出をやり遂げた日本(世界ランキング7位)は18日、南アフリカ(世界ランキング5位)との準々決勝(20日午後7時15分開始、東京調布市・味の素スタジアム)を迎える登録メンバー23人を発表。

先発には主将のFWリーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス)、福岡堅樹、
松島幸太朗(サントリーサンゴリアス)の両WTBが名を連ねた。

ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は
「日本のラグビー界にとってもっとも大事な試合。選手は精神的にレベルアップし、成長している」と語った。

スコットランドに勝った1次リーグ第4戦(13日)と先発は14人が同じ。
唯一FBが頭部を負傷したウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラレッドスパークス)から
山中亮平(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)に代わった。
控えには、FWヴィンピー・ファンデルヴァルト、FWアマナキ・レレイ・マフィ、
WTBレメキ ロマノ ラヴァ(Honda Heat)が復帰。

ヴィンピー・ファンデルヴァルト、アマナキ・レレイ・マフィのメンバー入りについて、
ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)「フィジカル(身体能力)で圧力がかかるタフなFW戦で、彼らは本来の実力を発揮した実績を持っている」と解説。

一足早く17日メンバーを発表した南アフリカは、
控え選手8人のうちFWが日本より1人多い6人を数える。

南アフリカは魅力である強力FWで序盤から攻守両面でプレッシャーを与えてくる傾向にある。

日本は1次リーグA組でアイルランド、スコットランドに勝ち、4戦全勝の首位で通過。
南アフリカは3勝1敗のB組2位。過去の対戦成績は1勝1敗。

日本は初対戦となった前回W杯第8回イングランド大会初戦で
34-32の感動的な逆転勝利を収めた。

今回の大会(W杯2019年日本大会)開幕前のテストマッチ(代表戦)は
7-41で敗れています。

宿命の南アフリカとの再戦に、リーチ マイケル主将は
4年前はW杯で24年ぶりに栄光に輝いた。今では精神面が違う、勝てるといった自信がある」と力を込めた。

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準々決勝南アフリカ戦日本代表メンバー

先発メンバー
FW PR 稲垣啓太(29歳) パナソニック ワイルドナイツ
HO 堀江翔太(33歳) パナソニック ワイルドナイツ
PR 具 智元(25歳) Honda Heat
LO トンプソン ルーク(38歳) 近鉄ライナーズ
LO ジェームス・ムーア(26歳) 宗像サニックス
FL リーチ マイケル(31歳) 東芝ブレイブルーパス
FL ピーター・ラブスカフニ(30歳) クボタスピアーズ
NO8 姫野和樹(25歳) トヨタ自動車ヴェルブリッツ
先発メンバー
BKバックス SH 流 大(27歳) サントリーサンゴリアス
SO 田村 優(30歳) キヤノンイーグルス
WTB 福岡堅樹(27歳) パナソニック ワイルドナイツ
CTB 中村亮土(28歳) サントリーサンゴリアス
CTB ラファエレ ティモシー(28歳) 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
WTB 松島幸太朗(26歳) サントリーサンゴリアス
FB 山中亮平(31歳) 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
控えメンバー
FW 坂手淳史(26歳) パナソニック ワイルドナイツ
中島 イシレリ(30歳) 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
ヴァル アサエリ愛(30歳) パナソニック ワイルドナイツ
ヴィンピー・ファンデルヴァルト(30歳) NTTドコモレッドハリケーンズ
アマナキ・レレイ・マフィ
(29歳)
NTTコミュニケーションズシャイニング
アークス
田中史朗(34歳) キヤノンイーグルス
松田力也(25歳) パナソニック ワイルドナイツ
レメキ ロマノ ラヴァ(30歳) Honda Heat

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会日本代表の前回W杯からの成長は
攻撃、防御両面のデーターから裏付けられた。

今回の大会と前回の2015年第8回イングランド大会(前回W杯2015年)の1次リーグ
4試合のデータを比べると、攻撃ではボールを持って前進した距離を示す「ゲインメーター」が、W杯2015年の1試合平均359.3メートルから520.8メートルに大きく伸ばす。

選手の突破力や推進力の向上を指している。
今回の大会トップタイの5トライをマークするWTB松島幸太朗は全4試合でチームの
上位3人に入って、WTB福岡堅樹も2試合でチームトップの数値を記録。

前に出る力が伸びたことは攻撃力のアップにつながり、
合計トライ数はW杯2015年9個から今回の大会2019年13個に上昇。

ペナルティーゴール(PG)で手堅く得点を刻み込むスタイルから、
トライを取り切るチームに変わった。

W杯2015年大会は4トライ以上で確保できるボーナス点を取得できなかったのが1次リーグ敗退した理由になったが、今回の大会2019日本大会は3試合目で4トライ以上を奪う。

防御では、タックル成功率がW杯2015年大会平均81.3%から
W杯2019年日本大会は88.4%に伸びた。

堅守を支えたのはFW陣。大会公式サイトだとタックル総数のベスト10には、
フランカーのピーター・ラブスカフニ(2位56回)、フッカーの堀江翔太(4位タイ54回)、
ロックのジェームス・ムーア(7位タイ53回)の3選手が入り込む。
3人ともタックル成功率93%と精度も高いものだった。

一方、反則数はW杯2015年大会1試合平均7.8個からW杯2019年日本大会7.0個にダウン。

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準々決勝きょうの試合19日(土)

ニュージーランド-アイルランド
19時15分 東京調布市・味の素スタジアム

ニュージーランド(NZ)は一寸したスペースを逃さない攻撃力に抜きん出ている。
優勝候補対決になった1次リーグ初戦では南アフリカの出足を鋭い防御に対応し、23-13で競り勝った。SOリッチー・モウンガとFBのジョーディー・バレットが攻撃を演出する。
8強のうち1試合平均のトライ数(7.3個)と得点(52.3点)はともにトップ。
1次リーグ第3戦から世界屈指のロック、ブロディー・リタリック復帰。選手層は厚い。
アイルランドは8強で1位のタックル成功率(89.4%)、正確でミスのあまりない防御力とスクラムのセットプレーが魅力。1次リーグで日本代表に惜敗。8強常連のスコットランド、ラインアウトからのモールでトライを奪い、鉄壁の守りの防御でノートライにブロックする。
SHコーナー・マレー、SOジョナサン・セクストンのハーフ団は視野は広くスキルも秀でている。出場停止処分を受けたCTBバンディ・アキの穴をどう埋めるか。
悪天候だとしたらボールを勢いよく動かす展開を行うニュージーランドに不利となる懸念。
運動量計り知れないアイルランドは我慢強い防御でニュージーランドの「2人の司令塔」に圧力をかけ好機を探る。対戦成績ニュージーランド28勝1分け2敗と圧勝中、アイルランドは直近3試合は2勝1敗と勝ち越す。アイルランドのジョー・シュミット監督は「素晴らしい歴史だが、時間は過ぎているし、選手もよく分かっている」と気合を入れる。
ニュージーランドのスティーブ・ハンセン監督は「過去の学びを生かす。これまでと一緒の試合には発展しない」と答えた。

イングランド-オーストラリア
16時15分 大分県・昭和電工ドーム大分

イングランドは「死の組」と言われた1次リーグC組で、初戦から3試合連続4トライ以上を奪い取り、1試合平均失点が8強の中でも少ない6.7点。3試合で失ったトライ数2。
最終のフランス戦は台風19号に影響されて中止で休養たっぷり。
オーストラリアは、1次リーグD組初戦のフィジー戦でタックル成功率77%と低い。
ウェールズにはW杯で32年ぶりに負けをくらうなど本調子が見られない。密集に強いデービッド ポーコックとマイケル・フーパーの両フランカーが攻守に活躍し、特長の攻撃的な展開ラグビーへといざなう。また、世界屈指の突破力を自慢するイングランドのマヌー・トゥイランギとオーストラリアいのサム・ケレヴィの両CTBにおいての対決も注目。
今回の大会初めて「本職」のSOで先発するイングランドのオーウェン・ファレルがオーストラリアを相手にどういったゲームメイクを見せるつもりか。
W杯での対戦成績は3勝3敗。1991年と2003年の両大会は決勝で顔を合わせ、1991年(平成3)第2回イングランド大会はオーストラリア12-6、2003年(平成15)第5回オーストラリア大会はイングランド20-17、お互い初優勝。
このところの対戦は、イングランドが6連勝中。
エディー・ジョーンズ監督「過去のことは影響しない」と意気込む。
オーストラリアのマイケル・チェイカ監督は「自分のチームの状況に集中している」。
同じオーストラリア出身で、どういった戦力で臨むかも関心が集まっている。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月18日(金)【目次】

車いすラグビー ワールドチャレンジ

日本全焼で準決勝へ
車いすラグビーの国際大会「ワールドチャレンジ2019」は第3日の18日、
東京体育館で予選リーグが行われ、世界ランキング2位の日本は、
世界ランキング4位の英国を57-51で降して、3戦全勝。

A組1位で準決勝に進出。19日に行われる準決勝は、
日本-オーストラリア(B組2位)、米国(B組1位)-英国(A組2位)の顔合わせ。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月18日(金)【目次】

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