ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月23日(水)W杯決勝トーナメント

26日午後17時開始、神奈川県横浜市・日産スタジアム|横浜国際総合競技場
C組1位 イングランド-B組1位 ニュージーランド

27日午後18時開始、神奈川県横浜市・日産スタジアム|横浜国際総合競技場
D組1位 ウェールズ-B組2位 南アフリカ

チャールズ皇太子ウェールズ代表へ激励と記念写真
天皇陛下への即位関わりのある儀式出席によって来日されている、
英国・チャールズ皇太子が23日、都内でラグビーW杯2019日本大会で4強入りの
ウェールズの練習会場を訪ねて、ウェールズを激励。

プリンス・オブ・ウェールズ」の称号を持っているチャールズ皇太子は、
ウォーレン・ガットランド監督と談笑。

選手と握手をしつつ言葉を交わされた。
アラン ウィン・ジョーンズ主将は選手のサインが入ったジャージーを
チャールズ皇太子にお渡し、皆が揃って記念撮影。

ウェールズは27日の準決勝で日本を準々決勝で下した南アフリカと対戦。

▼ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月23日(水)W杯決勝トーナメント【目次】

  1. 南アフリカ リラックス練習
  2. イングランド ベストの戦いでニュージーランドを倒せる
  3. ジェイミー・ジョセフHCサニックス社長へベスト8報告
  4. ラグビーW杯2019日本大会 日本代表新たな歴史を作る
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チャールズ皇太子ウェールズ代表へ激励と記念写真
出典元:https://00m.in/oQbzY

南アフリカ リラックス練習

東京都内で練習。3度目の優勝を狙う強豪は前の日に
別メニューの状態だったWTBチェスリン・コルビが総合練習に復帰。

冒頭が公表され、近距離から打たれたテニスボールをキャッチしたり、
何人かの選手が輪となってラグビーボールをリフティングするなどとリラックスした印象。

ウェールズには2015年W杯イングランド大会準々決勝で勝ったが、一番直近では4連敗。

練習前の記者会見に顔を出したSHフランソワ・デクラークは
「負けたときと今はチームがハッキリと違う。戦略を練って勝負したい」と答えた。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月23日(水)W杯決勝トーナメント【目次】

イングランド ベストの戦いでニュージーランドを倒せる

準決勝で3連覇を目差すニュージーランドにトライする強豪も練習を公表。

フランカーのサム・アンダーヒルは
ベストの戦いができるなら倒せる。勝利できない理由がない」と王者打破を心に誓う。

世界ランキング1位のニュージーランドと世界ランキング2位のイングランドの
対戦は実質上の決戦といった呼び声が高い。

ライバルのエディー・ジョーンズ監督は
「2年半前からこの時のことを考えて準備をしてきた」と4強での激突を心積もり。

2018年11月の対戦は15-16で勝つことができなかったが、
SHベン・ヤングズは「経験は生きる」と対戦の中から把握した手応えをアピール。

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ジェイミー・ジョセフHCサニックス社長へベスト8報告

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会で日本代表を率いた、
ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が23日、
現役選手時代に所属されたサニックスの本社(福岡市)を訪問し、
宗政寛社長、かつてチームメートに日本代表ベスト8入りを報告。

ニュージーランド出身のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は、
サニックス創始者の故宗政伸一社長に誘われて来日。

1995年シーズンからチームに加入し、「サニックスのファミリー」と自身を表現する。

ロックのジェームス・ムーア(宗像サニックス)がアイルランド戦で着用し、
ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)がサインを入れたジャージーをプレゼント。

サニックス社からは、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)と
藤井委員長の写真がラベルとなった焼酎を贈られる。

栄誉賞 京都市はW杯日本代表の快挙を称える

田中史朗(キヤノンイーグルス)ら京都市に縁がある5選手に
京都市スポーツ栄誉賞」を贈呈すると発表。

アマナキ・レレイ・マフィ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)、
北出卓也(サントリーサンゴリアス)、坂手淳史(パナソニック ワイルドナイツ)、
松田力也(パナソニック ワイルドナイツ)。

どちらの方も京都市内の中高校や大学を卒業。
授与式は後日主催する。

イングランドと来年テストマッチ戦代表検討へ

日本代表が、2020年に国内でイングランド代表とのテストマッチを
考えていることが23日、関係者の話で明らかになった。

7月に試合を行なう方向で調整中。
イングランドとは2018年11月ロンドン郊外のトゥイッケナム・スタジアムで対戦、
15-35で逆転負けした。

イングランドは2015年W杯イングランド大会で日本代表を指導した
エディー・ジョーンズ氏が現在監督を務め、
今回の大会W杯2019日本大会では準決勝に進出。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月23日(水)W杯決勝トーナメント【目次】

ラグビーW杯2019日本大会 日本代表新たな歴史を作る

1次リーグ突破を懸けたスコットランド戦(10月13日、神奈川県横浜市・日産スタジアム|横浜国際総合競技場)は、強化の成果が凝縮されていた。

タックルを受けながらパスをリンクする「オフロードパス」を生かした、
WTB松島幸太朗(サントリーサンゴリアス)選手と
プロップ稲垣啓太(パナソニック ワイルドナイツ)選手のトライ。

防御ライン裏のスペースを突く地をはうキックパスに
反応したWTB福岡堅樹(パナソニック ワイルドナイツ)選手のトライ。

ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)体制で、
3年間の歳月で磨いた多様な攻撃を臨機応変に生み出した。

2015年のW杯イングランド大会で1次リーグ3勝と躍進させた
エディー・ジョーンズ前ヘッドコーチ(現イングランド監督)は規律を重要視し、
キッチリとパスをつなぐ堅実なスタイルに徹した。

ハードな練習を終えて、80分間安定感のあるプレーを続けられる土台を構築。

フィットネス(持久力)、スピード、スキルを身に付けて、
体格差のついた外国勢にも勝負できるという自信を選手に浸透させた。

2016年秋からエディー・ジョーンズ氏の後を継いだ、
元ニュージーランド代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は、
ジョーンズ氏の築き上げた礎からの上積みを意図する。

相手の組織防御をかく乱し、スペースをつくり出し、
スピーディーな連係で急襲するニュージーランド仕込みのプレー。

倒れ込んで密集状態になる直前にパスをつなぐことを考えて、
攻撃のテンポが落ちづらくオフロードパス、多様なキックの活用は一例。

2大会連続で主将に就いたフランカーのリーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス)は
「攻撃のオプションを多くする必要がありました。キックを使うことでも、ボールを保持していることも必要。状況に応じて判断を切り替えられることが一番」と話す。

今回の大会は巧に戦術を使い分けをした。
相手のバックスのカウンターなどを警戒し、アイルランド、スコットランドには
メインとしてボールを保持しながら試合を進め、
ボディーのパワフルさを武器にするサモアには、キックを多用。

うしろ側に移動させてスタミナを奪い取り、
運動量の落ち込んだ後半に3トライ奪い取った。

状況に合わせてプレーをやり遂げられたのは、
ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)体制で一人ひとりの判断能力を養い、
リーダーシップを確立してきたから。

攻撃の場合は司令塔の田村 優(キヤノンイーグルス)を中心として
練習から最善策を考慮するということを習慣づけて柔軟性を磨いた。

前回2015年W杯イングランド戦では、1試合4トライを獲得すれば
手に入るボーナス点を加算できなくて、3勝をしながら決勝トーナメントに進められなかった。

今回の大会は1次リーグ3試合でボーナス点を加算し、堂々の1位通過で8強入り。
強豪相手にトライを取り切るパワーを見せて、日本代表進化の跡を証明したのです。

自国開催のラグビーワールドカップ2019日本大会の重圧

ロシア船との開幕戦(9月20日)で、日本代表チームは硬さからミスが際立った。

だけど、この後は円陣を組み改善して、大声援をパワーにする。
自国開催の重圧感に影響されることなくものにした初のベスト8は、
ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)を中心として精神面を鍛え上げた成果。

ときに厳しい目で、ときに和やかな言葉で選手のやる気を引き出す。
ジョゼフ流が垣間見えたところは、1次リーグ第2戦(9月28日)、
W杯2019日本大会開幕を世界ランキング1位で迎えた
アイルランド(対戦時は世界ランク2位)との命運をかけた一戦。

試合前、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は短い詩っぽい言葉を選手にぶつけた。

誰も勝つとは思っていない。誰も接戦になると思っていない。私たちがどれだけ犠牲をしてきたか分からない。信じているのは私たちだけ」。

気合いを引きあげた日本代表チームは、アイルランドが自信を持つスクラムを押し込む。
密集による強烈な防御で食らいつく、後半途中出場のWTB福岡堅樹選手が逆転トライを決め、
アイルランドに10度目のチャレンジで体験したことのない勝利。

SO田村 優選手は
「ちゃんとジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)の言葉そのままになった」と心喜ぶ。

前回W杯でその当時世界ランキング3位の南アフリカに勝利した日本代表チーム、
それまでは強豪に対してはコンプレックスを感じる印象はいなめませんでした。

2016年秋に就任した、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は、
「勝者の意識」を浸透させようと決めた。

「世界の強豪に『勝てる』といった確信を植え付ける必要があった選手やコーチ陣と意思統一を図り連係することにより、チームカルチャーを作り上げた」。

ニュージーランドでオリンピック大会選手の指導経験のあるメンタルコーチ、
デービッド・ガルビレイス氏はミーティングで「羊になるな、ライオンになれ!」
と意識改革を訴えた。

しかし、ジョセフ流は荒々しい言葉で選手をやる気にさせるだけじゃありません、
練習内容が書かれたボードに難解なクイズを書き込んで解かせたり、
リラックスする呼吸法や脳波を測定する装置を持ち込んだり、色々な角度から
スキンシップをとり、強い心をマスターした選手たちは
「プレッシャーを受け入れる、そうしてから楽しめるようになってきた」と答えた。

「見違えるようになったのはメンタリティー。どういった場合でも、おこなっていることに自信を持って、自分や仲間を信じることができる。信念と自信が生まれた」。

南アフリカとの準々決勝(10月20日)で負けてしまったばっかりの記者会見で、
ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は選手の成長を称えた。

強者のメンタルを兼ね備えた日本代表は今、
ティア1(世界の強豪10ヵ国・地域)との対戦で、ひるむことはなくなりました。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月23日(水)W杯決勝トーナメント【目次】

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