ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第13日 10月5日(土)

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会4日、静岡スタジアムで1次リーグB組の1試合が行われ、優勝候補の南アフリカ(世界ランク5位)が7トライを挙げ、
49-3でイタリア(世界ランク12位)に大勝。

2勝1敗の南アフリカは、4トライ以上で獲得できるボーナス点を手に入れ勝ち点10に広げる。
イタリアは今回の大会初黒星で2勝1敗、勝ち点は10のまんま。(世界ランキング3日現在)

▼ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第13日 10月5日(土)【目次】

  1. 1次リーグ B組 南アフリカ 勝ち点10 49-3 勝ち点10 イタリア
  2. ワールドカップ(W杯)2019日本大会
  3. ワールドカップ(W杯)2019日本代表情報
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1次リーグ B組 南アフリカ 勝ち点10 49-3 勝ち点10 イタリア
出典元:https://00m.in/ymjwp

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第13日 10月5日(土)【目次】

1次リーグ B組 南アフリカ 勝ち点10 49-3 勝ち点10 イタリア

静岡県袋井市・静岡スタジアム

南アフリカ7トライ断トツ、番狂わせ許しません。
誰の目にも明らかに筋骨たくましい男がボールを手にして走り出せば、
観客は「ビースト」と一丸となって低い声を発し、勇気づける。

南アフリカのプロップテンダイ ・ムタワリラ。183cm、115kgの体格で
セットプレーの要である以上に、走力にだって優秀な人気者。

「野獣」の愛称そっくりそのまま、相手を跳ね飛ばするやいなや、
攻勢をしかける姿でチームメイトを奮起させた。

ジンバブエ出身の34歳。
セットプレーでパワフルさを発揮しているイタリア戦のカギを握る一人。

2008年に代表デビュー、W杯は2011年(平成23)第7回ニュージーランド大会、
2015年(平成27)第8回イングランド大会に続き3回目。

開幕前の時点でキャップ数は111とチームのメンタル的な支柱となっている。

初戦のニュージーランド(NZ)とのここ一番の勝負では先発を外されたが、
ナミビア戦で先発復帰。

ムタワリラ「時間が20分でも40分でも、試合に出るときには国のことを思って最大限の努力を払う」とプロ意識が秀でている。

かつての南アフリカではラグビー代表は、
アパルトヘイト(人種隔離政策)の象徴だったのです。

この政策を撤廃後に自国開催の1995年W杯で、南アフリカは初出場初優勝を実現させる。
その当時のスローガンは「ワンチーム、ワンカントリー」。

今現在はフランカーのシヤ・コリシが黒人として初めの主将を担うなど
共生の理念は広がりを見せている。

テンダイ ・ムタワリラが強い調子で延べるのも代表ジャージへの誇り。
「一生のうちに最高の名誉。年齢を重ねてもできるところを見ていただきたいし、グラウンドにおいても模範を指し示したい」。

今年は南半球4ヵ国対抗を初制覇し、誇らしげにW杯に達したが、
初戦ではミスに泣き、ニュージーランド(NZ)に勝てない。

テンダイ ・ムタワリラは自分自身の体験を基準につつ、
「いくつものミスを犯して自分のものにしてきた。ハードワークとしてゲームをコントロールし、早い内から力を生み出すことが、成功を遂げる形」と説明する。

イタリアは3年前のテストマッチで勝つことができなかったチーム。
8強入りに近よるうえでも、「番狂わせ」は神に誓って許しません。

イタリア主将が出場数単独2位の142試合

イタリアの主将NO8のセルジオ・パリセが南アフリカ戦に出場し、
テストマッチ(国・地域代表試合)出場数を142とし、史上単独2位に立つ。

W杯2連覇を成し遂げたニュージーランド元主将のリッチー・マコウの148に次ぐ数字。

W杯5大会連続出場で36歳のセルジオ・パリセの先発起用には疑問も見られたが、
コナー・オシェイ監督は「ハイボールに強力で、優秀な選手の一人」と熟練の経験に期待する。

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ワールドカップ(W杯)2019日本大会

3日までに全ての日程の半分近い22試合を終了し、
約70万人が会場へと足を運ぶ盛り上がりを披露している。

グラウンドのなかでは選手の安全面を考えて「危険なプレー」に向けた反則適用が激化する
その一方、レフェリーの判断基準がいい加減という指摘もあって、波紋を呼んでいます。

開催する国際統括団体ワールドラグビー(WR)が
審判に立て直しを突きつける異例の声明を出す。

国際統括団体ワールドラグビー(WR)は、選手の危険防止のため、肩のラインより上に腕をかけるハイタックルや首への接触とか危険なプレーの禁止にあたって厳格に規制するよう再三再四通達してきたのです。

今回の大会においても、きっぱりとした対応をとるという事を、改めて示していました。

大会始まりに危険なタックルが見逃される場面が発生したというのも、規制強化の要因。
どちらとも言えないプレーがあるようなら、映像で再検証する「ビデオ判定」を意識的に利用。

日本代表チームだって練習と同時に意識

日本は危険なプレーを避けようと、練習している時から意識を高めてきました。

フッカーの堀江翔太(パナソニック ワイルドナイツ)は
「首の手がかかったり、腕が頭に当たったらないよう、意識し早いうちから練習してきたのです。日ごろより強く言われてるから心配はない」と言った。

過激な肉体の接触をともなうラグビーは、ルールを妥協しないで守らないと、
取り返しのつかない結果につながりかねない。

審判がきちんと判定し、選手も危険なプレーを避ける意識の徹底が要求される。

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ワールドカップ(W杯)2019日本代表情報

ラグビー日本代表チームは5日、午後7時半から愛知県豊田市・豊田スタジアムで
ワールドカップ(W杯)2019日本大会、1次リーグA組第3戦サモア戦。

4日は会場で最終的な調整で準備を整える。

フィジカルに強力で「個」の強さを前面に出すサモアについて、
日本は熟練された「組織力」で対抗。

ロシア、アイルランドを連覇した日本の躍進をバックアップするのは、組織的な防御。
第2戦のアイルランド戦(9月28日)は鋭い出足で間合いを詰めてスペースを消して、
大きな相手が加速する直前に2人一緒に下半身、上半身へと速攻でタックルを行なう。

「ダブルコリジョン(ダブルタックル)」が機能して、タックル成功率は90%超え、
精度が予想以上に高いものだった。

一人一人が自由奔放に立ち回るサモアに関し、防御ラインを整えて根気強く守ること。

サモアは密集や接点で強力に圧力をかけるが、アイルランド戦でチーム最多のタックルを決めていた、ロックのジェームス・ムーア(宗像サニックス)は「チームの防御力は長期にわたり培った。当たりのレベル、フィジカル面でもしかけられる」と一歩も引く気持ちはない。

リーチ マイケル、ピーター・ラブスカフニの両フランカーとNO8姫野和樹で
組み立てるFW第3列は運動量が豊富にある。

密集への集散を早くし、先手を奪い取れるかがポイント。
攻撃は、防御ラインの裏にスペースが見られる傾向があるサモアのスキを突きたい。

スピーディな速度で連続攻撃を仕掛け、SO田村 優のキックパスから
今回の大会3トライのWTB松島幸太朗らの決定力を生かせるか。

歴史に名を残す勝利を成し遂げたアイルランド戦から一週間。
日本は「ゼロからのスタート」と心理面を切り替え調整してきた。

名古屋市出身、地元における試合に挑戦する姫野和樹は
「フィジカルでは劣らない自信を持っている。アイルランド戦は過去のできごと。おごりなどない目の前にあることに意識を向けている」。

世界ランキングは日本の8位に対して、サモアは15位。
2015年(平成27)第8回イングランド大会1次リーグ POOL B で日本26-5で勝って以来の対戦。通算成績日本の4勝11敗。

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