ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月19日(土)W杯決勝トーナメント

19日、昭和電工ドーム大分と味の素スタジアムで決勝トーナメント(準々決勝)が幕開けした。

史上初の3連覇を狙う1次リーグB組1位ニュージーランド(世界ランキング1位)は、
A組2位のアイルランド(世界ランキング4位)に46-14で圧倒。7トライを大量生産、
3大会連続の準決勝進出を決めた。

アイルランドは初の4強入りになることはなかった。

C組1位のイングランド(世界ランキング3位)は、D組2位のオーストラリア(世界ランキング6位)に40-16で快勝。2007年(平成19)第6回フランス大会以来3大会ぶりのベスト4。

オーストラリアは3大会ぶりに準々決勝で消え去る。
ニュージーランドとイングランドは、26日の準決勝で対戦。

A組1位の日本(世界ランキング7位)は、20日午後7時15分開始、東京調布市・味の素スタジアムで、B組2位の南アフリカ(世界ランキング5位)と対戦。(世界ランキングは18日現在)

▼ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月19日(土)W杯決勝トーナメント【目次】

  1. 日本世界6位
  2. 決勝トーナメント 昭和電工ドーム大分 観客数3万6954人
  3. 決勝トーナメント ニュージーランド 46-14 アイルランド
  4. きょう南アフリカ戦 10月20日(土)午後7時15分
  5. ウェールズ WTBジョシュ・アダムス「勝つことが大切」
  6. 車いすラグビー ワールドチャレンジ 日本オーストラリアに惜敗
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ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月19日(土)W杯決勝トーナメント
出典元:https://00m.in/SHlTA

日本世界6位

ラグビーの国際統括団体ワールドラグビー(WR)は19日、準々決勝の結果によって、
同日付の世界ランキングを発表。
日本は7位から最高の6位に浮上。

6位であったオーストラリアがイングランドに破れ7位に。
イングランドは2位に浮上。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月19日(土)W杯決勝トーナメント【目次】

決勝トーナメント 昭和電工ドーム大分 観客数3万6954人

イングランド(世界ランク3位)40-16 オーストラリア(世界ランク6位)

イングランド4強一番乗りファレル真骨頂の得点
後半10分過ぎから約10分間、イングランドにすれば我慢の時間が維持する。
13点をリードしていたけれども、ゴール前に釘付け。

オーストラリアのFWの突進を止められず、バックス陣が弾き飛ばされる。

そんな中でオーストラリアNO8を真正面から受け止め、押し返したのがSOファレル。
10回以上にわたるオーストラリアの連続攻撃に耐え忍んでボールを奪うと、
大いにほえてチームを奮起させる。

今回の大会はメインにCTBとして出場してたが、この日は初めてのSOで先発。
気持ちを前面に打ちだしたタックルにとどまらず、攻撃だと左隅からの強烈な
キックを決めるとか、20得点でチームを勢い乗せる。

エディー・ジョーンズ監督はフェレルに対し「すばらしい」と日本語で賛辞を贈った。そして、「次の試合でオーウェン・ファレルがSOをするか、CTBをするか?記者の皆さん見当もつかず困惑するでしょ?これから先もゲームセット後とに決定しますよ」と笑いつつさそったが、
どちらのポジションでも成果を出せる中心選手として信頼をおいているのは間違いなし。

攻撃に防御、SOにCTB。背番号「10」を背負い、スターの系譜を継ぐ男は、
見せ場に合わせて玉虫っぽく色を変えつつ強い閃光を放っています。

オーストラリア ジョーダン・ペタイヤ次なる世代の光

負ければ敗北の決勝トーナメント。一発勝負の大一番に強さを発揮させる。
オーストラリアは日本の新星を先発起用する大胆な案を打って出てきたのが、
優勝候補の鉄壁の防御は破れなかった。

1次リーグで波に乗り切れなかったチームは、代表デビューしたての
ジョーダン・ペタイヤを本職のWTBじゃなくCTBに据え、先発起用。

191cmの大型バックス、次代を任せられるホープの勢いに懸けた、
3本のPGで食い下がり、9-17で迎えた後半2分、新星は冷静な判断で起用に応ずる。

ハーフウエーライイン付近でのラックから飛ばしパスを受けたジョーダン・ペタイヤは、
イングランドの防御網がいくらか乱れたことを黙って見ていない。

左と見せかけ内に走りこんだTBマリカ・コロインベテが50メートルを独走してチームは
トライを挙げ、ゴールも決まり1点差に迫った。

それからも、イングランド陣深くへ攻めるが、イングランドのスキがない防御を崩せずに、
インゴールははるか。

8強進出チームで失点を抑えたイングランドに対して、
若手起用は勝負のカギを握るといった結果は見込まれませんでした。

オーストラリアは過去8大会すべて8強入りし、6回は4強以上に進出。
優勝、準優勝は各2回の伝統国はいち早く大会から立ち去る。

「我々の戦い方で勝とうと考えた」とマイケル・チェイカ監督は敗戦を甘んじて受け入れる。
将来的に期待が持てる19歳が示したキラリ光るプレーは、
伝統のランニングラグビーを次の世代へとつなぐ展望を感じさせる。

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決勝トーナメント ニュージーランド 46-14 アイルランド  観客数4万8656人

チャンピオンニュージーランド圧倒
世界屈指の攻撃的なラグビーを見せつけるはずが、
ノートライに妨げられた屈辱の敗戦から11ヶ月。

宿敵アイルランドへの雪辱の思いを胸に、ニュージーランド(NZ)は、
これまでなかった戦術とシステムで、誇りを復活させる戦いに挑戦する。

アイルランドで行われ、9-16と惜敗した、
2018年11月のテストマッチ(代表戦)からバックス陣は大変身。

先発7人のうち4人が代わり、得点源と考えられる両WTBに若手を抜てき、
SOであったエースボーデン・バレットをFBに配置し、
SOを25歳14キャップ(テストマッチ出場)のリッチー・モウンガに任せる。

WTBは今年代表デビューを果たし、1次リーグ終了時点で代表5キャップのセヴ・リースと、
デビュー戦の2018年11月の日本戦で2トライを挙げ7キャップのジョージ・ブリッジ。

この日は1次リーグ初戦の南アフリカ戦、第3戦のナミビア戦に続く先発起用。
スティーブ・ハンセン監督は、過去の実績に制約されすぎることなく、
現時点での調子というものを的確に評価してメンバーを編成する。
CTBでは11キャップのジャック・グッドヒューが先発。

スティーブ・ハンセン監督は「W杯では経験が想像以上に重要」としつつも、
ワールドクラスの選手と比べて若手に期待して。

史上初の3連覇を期すラグビー王国の選手層は分厚く、手練手管の選手との融合を意図する。
22歳のセヴ・リース、24歳のジョージ・ブリッジとジャック・グッドヒューは南半球最高峰リーグ、スーパーラグビーでは同じチームに所属し、それぞれのプレースタイルはよく知っている。

ジョージ・ブリッジは「キャップ数に限って見たら経験不十分だが、その点については考えてない、パフォーマンスが大切だ」と強気で、
かつ「僕たちは価値のある試合で助け合えている。誇りに感じられるプレーをおこなう」。

黒のジャージーを着こなせば年齢も経験も関係がない。
リッチー・モウンガ、ボーデン・バレットの「2人の司令塔」が状況に応じゲームメークをやる攻撃システムに若い年代のバックス陣。オールブラックスの懐は奥深い。

アイルランド 7度目の壁クリアすることができず

東京調布市・味の素スタジアムの観客席は、
アイルランドの緑とニュージーランド(NZ)の黒のコントラストがヴィヴィッド。

アイルランドファンの歌声は、ニュージーランド試合直前の儀式「ハカ」をかき消すぐらい。
背中に熱狂的なエールを感じながらアイルランドは7度目となるW杯の準々決勝でまたも壁にはね返されていた。

大会の開幕を世界ランキング1位で迎えたアイルランドは、紛れもない優勝候補。
2016年に初めてのニュージーランドを打ち破る歴史的な勝利をつかみ取り、
2018年は欧州6ヵ国対抗で全勝優勝。

ジョナサン・セクストンは国際統括団体ワールドラグビー(WR)の年間最優秀選手に選ばれ、
コーナー・マレーも世界屈指の大型SHの身分での評価を確かなものにする。

34歳のジョナサン・セクストンは日本との1次リーグ第2戦を太もものけがで欠場。

30歳のコーナー・マレーは交代要員のジャック・カーティーと組むけれど、
攻撃のリズムを欠き、予想だにしない敗戦をくらった。

日本戦の黒星が響き、1次リーグA組を2位でクリアしたアイルランドは、
準々決勝で因縁のニュージーランドと巡りあう運命に導かれた。

ジョナサン・セクストンとコーナー・マレーがハーフ団でコンビを組むのは56試合目。
アイルランド代表の創業以来、
最多記録を塗り替えた節目を初の4強入りで飾ることが叶わなかった。

ニュージーランド出身の知将ジョー・シュミット監督、
献身的なプレーでFWを引っ張る37歳のローリー・ベスト主将は今回の大会で代表から引退。

「いずれのチームがゲームプランをやり遂げ、負ければ敗戦というプレッシャーに打ち克つか」というローリー・ベストの強い一念発起は実らず、アイルランドは千載一遇の好機を取り逃す。

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きょう南アフリカ戦 10月20日(土)午後7時15分

ラグビー日本代表は、20日午後7時15分開始、東京調布市・味の素スタジアムで
ワールドカップ(W杯)2019日本大会準々決勝の南アフリカを迎える。

19日は都内で小雨が降りしきる中、最後の調整を行なって、準備した。
世界ランキングは日本の7位に対して、南アフリカは5位。過去の対戦成績1勝1敗。

いずれも1次リーグをパーフェクトな内容で勝ち上がり、雌雄を決する一瞬がやって来た。

19日に都内であつた記者会見で、SH流 大(サントリーサンゴリアス)が勝利を呼び寄せるためのキーワードを挙げる。
スマートに(賢く)に勝負したい。相手が臆することなく来るところはよく理解している」。

南アフリカは、フィジカルの強さを前面に打ち出した戦い方が特長。
とりわけFWは激しいプレーが特長の「ファイター」集まる。

タックル、密集でのボール争奪戦、セットプレーの文句なしにトップレベル。
控えメンバーも8人中6人がFW。

強烈なFW戦を仕掛けてくるのが予測することができる。
1次リーグは17人の選手が計27トライを奪い。いずれからでも得点につながれる。

流選手は「そこ(FW戦)で粘り強く戦うところは重要だけど、日本の強さが現れる、
ボールを動かして速い展開に持っていくことが重要な」と説明した。

南アフリカとの初対戦は4年前のW杯2015年(平成27)第8回イングランド大会。

1次リーグ初戦で、日本は終わる直前のトライで34-32と逆転勝ち。
その当時、世界ランキング3位の南アフリカをW杯通算1勝の日本が打ち破った
金星は「スポーツ史上最大の番狂わせ」。

「試合が行われた英国のブライトンの奇跡」と世界中を驚かせた。
次の対戦は、今回のW杯が開幕目前の9月6日(埼玉)。

「4年前の記憶は消すことこそが目的であった」と南アフリカのヨハン・エラスムス監督。
ほとんどベストメンバーを取り揃えた南アフリカのキックを多く使う戦術に対処しきれなかった日本は松島幸太朗選手の1トライのみ、7-41で手も足も出なかった。

けれども、ブラウン・コーチは
「W杯の準備の試合、準々決勝で発生することに向けてのトーナメントで、調子を上げてきた優勝候補との一戦。日本にとって耐え難い時間帯はどうあっても訪れる」。

流選手は「うまくできないことを振り返るのは止めて、『ネクストジョブ』(次の仕事)」と
声を掛けて『次』を見る。とにもかくにも前向きに勝負すると力を込めた。

その積み重ねの先に、世界中を沸かせる快進撃の続きが現れてくる。

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ウェールズ WTBジョシュ・アダムス「勝つことが大切」

ラグビーワールドカップ(W杯)2019年日本大会の準々決勝で、
20日に昭和電工ドーム大分で対戦するウェールズとフランスが19日、最後の調整。

今年の欧州6ヵ国対抗覇者のウェールズは、大分県別府市で調整。

練習前に選手が円陣を組んで力を結集し、持ち味の防御の役目というものを確認、1次リーグで最多5トライのWTBジョシュ・アダムスは「勝つことが大切。自分がトライできるのならいいけど、そんなものはボーナス」とチームの勝利を最重要の考え。

フランスは大分市で記者会見した後に練習。
ウェールズとは直近8試合で7敗。

フッカーのギエム・ギラド主将は
「勝つことは困難だと深く理解しているが、自信はある」と対戦を楽しみ。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月19日(土)W杯決勝トーナメント【目次】

車いすラグビー ワールドチャレンジ 日本オーストラリアに惜敗

第4日の19日、東京体育館で行われ、世界ランキング2位の日本は
世界ランキング1位のオーストラリアに56-57で敗れ、3位決定戦に展開した。

準決勝のもう1試合は、米国が49-48で英国を降した。

東京パラリンピックの前哨戦という評価を受けている今回の大会、
準決勝でオーストラリアに1点差で敗れ、泣き出してしまう選手もいたのです。

主将の池透暢(いけ ゆきのぶ)選手は
皆に悔しさが込み上げてくるということも共感できる」と全員の胸中を代弁。

池透暢選手のロングパスは日本代表の最大の武器ですが、
オーストラリアはその供給源となっている池透暢選手に強烈なプレッシャーを懸ける。

思った通りにパスをできなくて、状勢が不利に、池透暢選手は2018年11月、単身渡米。
車いすラグビーの強豪国の米国のリーグで戦うことによってレベルアップを目指す。

それも文句なしに2020年のため。
「金メダルを取れるチームにすることを考えて、まだやることはあります」。
新たなる攻撃のバリエーション、オーストラリアの絶対的エース、
ライリー・バットに対する対策、改めて課題を突きつけられた。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月19日(土)W杯決勝トーナメント【目次】


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