ラグビーワールドカップ日本代表メンバージェイミー・ジョセフ

2019年8月30日2019年9月13日

名　　前	ジェイミー・ジョセフ Jamie Joseph
所属チーム	日本代表
ポジション	ヘッドコーチ（HC）
生年月日（年齢）	１９６９年（昭和４４）１１月２１日（満４９歳、２０１９年）
出　身　地	ニュージーランド・ブレナム
身　　長	196cm
体　　重	105kg
出身校・チーム歴	ニュージーランドオタゴ大学

ジェイミー・ジョセフ Jamie Joseph

アジアで初の経験として開かれるラグビーワールドカップ日本大会２０１９の
日本代表メンバー31人が、出た。　

２０１６年秋から日本代表ヘッドコーチ（HC）を担うジェイミー・ジョセフは、
発表が終わった後に記者の問いかけに応え、選考基準やプロセスについて語った。

選考結果が注目を集めた選手においても確認していきたい。

SHは今回に関しては３名が選考された。

もうすでに２大会の出場経験をする田中史朗、
それからワールドカップ初出場の茂野海人、流大が競い合う。

チーム理解、ゲーム理解を大切に考えるジョセフHCだからこそできる選出。

「フロントローにも言われることであるが、専門性の大きなポジション。その中でもSHには、チームを理解している選手をよりもっとキープしておくべき。この３人はチームのスピーディーな展開をよく理解しやり遂げられる。田中は経験値ある選手。フィールドの内外でチームをサポート行なえ、その上プレーだと試合を読み切る力を得意とする。流、茂野はスーパーラグビーで真の実力を実証した。この３人はひとりひとりが個性豊かで、賢明ミックスで選ぶことが出来上がった」（ジョセフHC）

驚きという感じの２人は、
プレー時間が短かかったHO北出卓也、WTBアタアタ・モエアキオラ。

「まずはアタアタにつき。現在、アウトサイドバックス（WTB、FB）は有能な選手が整っている。けれども、アタアタには彼らに不足している体格とパワフルさがある（185センチ、114キロ）。PNC（今年の夏のパシフィック・ネーションズカップ）で出場チャンスを与えなかったことは（呼び寄せなかった）、チーム全般の成長にウェートを置いたその結果であった。彼はまだまだ若々しく、成長の必要性もある」（ジョセフHC）

HO北出は３１人中唯一無二、ノンキャップとしての選出。
アタアタと同じように、目の前のPNCにでも招集扱いになっていない。

スペシャリストのHOで、すなわち「後のない」立ち位置と考えられる３人目の役割りを、
やり遂げられる実力があると期待された。

「（北出と第3のHOを競り合う事態になった）堀越（康介）の場合は、リスペクトするべき選手で、コーチ陣も評判は高いものだった。サントリーではPRの身分で起用されたが、わたしたちはHOという立場で観察していた。課題となったというのはラインアウトによるスキル。PNCも通じて教えてきましたが…。スローイングなどによって、プレッシャーのかかったシーンでスキルを出すことができるのは北出であると決断した」（ジョセフHC）

本日決めたメンバー３１人、すべての方に共通する武器は何かと求められたジョセフHCは、
ゲーム理解とアンストラクチャーにおけるプレーに言及した。

「この度の決定は、大会中に替えることができないメンバーということで、通常の大会や一回のみのテストマッチなどとは決定方法が多かれ少なかれ違っている。さしあたってひとりひとりの役回りが大切な点は言うまでもなく、FWにおいても、不測のときBKもやり遂げられる選手、BKにおきましても、ハッキリと違うポジションを補充できる選手。この度の決定だとそのような要因もあったのです。何と言ってもこちらのメンバーが誇るのは、チームの戦い方、目的を理解してチャレンジできること」（ジョセフHC）

「３年前から大事に考えているのは、アンストラクチャーのプレー。かつての選手たちは、ストラクチャーだったら合理的にプレーできたとしても、アンストラクチャーでしたら苦しんでいたのです。今日では、そのようなプレッシャーのかかった状況、バランスを崩した状態からだって、本人たちのしなければいけないことを決断し、クリアできるようになってくれた」（ジョセフHC）

ラグビーワールドカップ第８回イングランド大会２０１５からの４年、就任から3年をかけ、
ジェイミー色のジャパンを構築してきた日本代表。

９月６日には南アフリカ代表と大会目の前最終的なテストマッチを行なって、
９月２０日（金）の開幕を迎える。
チームの成長はこの先も、大会中も終わりを見せないにちがいない。