ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第20日 10月14日(月祝)

日本が新たなる歴史のとびらを開けた。
13日に行われたラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会、1次リーグA組日本(世界ランク8位)はスコットランド(世界ランク9位)を28-21で破り、4連勝で初めてという
決勝トーナメント(準々決勝)進出を決め勝ち点19でA組1位で通過、
2位はアイルランド、3位のスコットランドは2大会振りの1次リーグ敗退。

これによって8強が出揃い、日本は20日午後7時15分開始、東京・味の素スタジアムで、
B組2位の南アフリカ(世界ランク5位)と準々決勝で対決。

前回W杯第8回イングランド大会は3勝をしながら、スコットランド戦による敗戦が響き、
1次リーグで敗退。スコットランド戦の勝利は1989年以来、通算2勝10敗。

D組ウェールズ(世界ランク2位)がウルグアイ(世界ランク18位)を35-13で降し4戦全勝、
勝ち点19でD組1位。ウルグアイは通算1勝3敗。

C組トンガ(世界ランク16位)が31-19で米国(世界ランク15位)を破り、
今大会初勝利。米国は4戦全敗。

B組ナミビア(世界ランク23位)-カナダ(世界ランク22位)は台風19号に影響されて中止、
大会規定によって引き分け扱い。

13日で1次リーグは全日程が終了。
準々決勝は、19、20日に味の素スタジアム、昭和電工ドーム大分で開催。
(世界ランキングは12日現在)

▼ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第20日 10月14日(月祝)【目次】

  1. 1次リーグ A組 日本 勝ち点19 28-21 勝ち点11 スコットランド
  2. 1次リーグ D組 ウェールズ 勝ち点19 35-13勝ち点4 ウルグアイ
  3. 1次リーグ C組 トンガ 勝ち点6 31-19 勝ち点0 米国
  4. 1次リーグ A組 アイルランド 勝ち点16 47-5 勝ち点5 サモア
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1次リーグ A組 日本 勝ち点19 28-21 勝ち点11 スコットランド
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1次リーグ A組 日本 勝ち点19 28-21 勝ち点11 スコットランド

神奈川県横浜市港北区・日産スタジアム

桜の戦士全勝のみち8強新たなとびら開く。
日本のバックスについに飛車・角が並べられた。

今回の大会初めて松島幸太朗(サントリーサンゴリアス)、福岡堅樹(パナソニック ワイルドナイツ)の快足両WTBが先発。
8強入り向けての正念場になった勝負のスコットランド戦では、電光石火のトライが誕生した。

7点を追う前半17分、ラインアウトからの連続攻撃で日本はスコットランド陣へ攻撃をかける。密集から出てきたボールをCTBラファエレ ティモシー(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)が
左タッチライン際の福岡堅樹にパス。

スピードの乗った福岡堅樹は、スコットランドタックルにより倒れこみながら、左手で内へパスを返した。走りこんだ松島幸太朗はトップスピードでインゴールまでスピードアップ。

左中間へダイブする。田村 優のゴールも決まり同点。

こうなってしまえば、バックス陣の勢いは止められない、前半25分、右サイド松島幸太朗が
スコットランドFW2人のディフェンスをものともしないで突破する。

この突破で勢いは増加し、FW、バックス一体の目覚ましいつなぎで、プロップ稲垣啓太(パナソニック ワイルドナイツ)の中央への勝ち越しの自らの初トライに結びつけた。

前半終わる直前、福岡堅樹がCTBラファエレ ティモシーのゴロのキックに反応し、
インゴールへ。福岡堅樹は後半にもトライを奪い取った。

今回の大会は松島幸太朗がロシアとの開幕戦で3トライを奪い取り、
圧巻の存在感を示してきたのです。

福岡堅樹はW杯目前の南アフリカとのテストマッチで負傷し出遅れる。
そうだとしても、FBウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラレッドスパークス)のけがが原因で
緊急出場したアイルランドとのW杯第2戦で逆転のトライを決めるなど少しずつ状態を上げて、
スコットランドとの命運をかけた一戦で先発メンバーに戻される。

日本のジェイミー・ジョセフ(HC)は
「彼みたいな選手は、高級スポーツカーのフェラリー。絶好調じゃないと使うことができない。今現在は絶好調」と福岡堅樹の状態に太鼓判を押した。

福岡堅樹も「松島幸太朗は自分が崩せば向こうで取ってもらえる頼もしい選手。お互いに信頼したプレーができるように目指す」と力を込める。

磨き上げてきた日本の黄金バックスの連係は、新境地を迎えた。

日本不動の固定、控えがサポート。スコットランド2チーム派

日本とスコットランドは対照的なやり方により、
決勝トーナメント進出をかけた命運をかけた一戦へ準備を進めて来ていた。

日本はメンバーをほとんど固定し、
SH流 大とSO田村 優のハーフ団ら9選手を全試合で先発起用。

スクラムをリードするプロップ稲垣啓太、ラインアウトのジャンパーとなる
ロックのジェームス・ムーア(宗像サニックス)、リーダーシップであり密集で威力を見せる
フランカーのピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ)や
NO8姫野和樹(トヨタ自動車ヴェルブリッツ 1試合はフランカーで先発)と、
各ポジションのキーマンは先発で試合の流れをしっかり作る。

攻守の要の中村亮土(サントリーサンゴリアス)、ラファエレ ティモシーの両CTBや
トライゲッターのWTB松島幸太朗も不動のレギュラー。

「スマート(賢い)」なラグビーを掲げるジェイミー・ジョセフ(HC)は
「チームが勝利するために、どういった試合運びをするか理解していること」
をメンバー選考で重要視してきた。

その上このW杯を含めて集客を期待できる開催国のカードはウィークエンドに集中することが恒例、日本はロシアとの開幕戦後は中6~7日と試合日程に余裕があったことなども、メンバーを固定することができる最大の要因。

しかしながらスコットランドのグレガー・タウンセンド監督は前々から
「代表に2チーム立ち上げる」ということを念願に準備してきました。

中3日で最終戦日本を迎えるということを予想、
9日のロシア戦前の試合から先発14人を入れ替え。

主力を温存し「控え組」であったとしても大勝。
欠場させたSHグレイグ・レイドロウ、FBスチュアート・ホッグらは休養十分に日本を迎えた。

日本は試合行なえる選手は固定してきましたが、
W杯登録メンバー31人での総力戦で臨む姿勢に変わりなんてない。

特にメンバーから外れた選手のサポートも、チーム力の底上げに関わっている。
練習は対戦チームを事細かに分析、ラインアウトなど相手のプレーをイメージしやすくした。

中村亮土は
「分析がより具体的に、助言ももらえる。彼らがいないとすれば、準備は不十分になる」
と恩に来ている。

一人一人の選手が、自分たちの役目を意識して、本気になって尽くしている。
31人が一枚岩となることで生まれてくるチームの「厚み」こそ、日本の一番大きな強み。

トンプソン ルーク日本代表最多出場記録更新

13日に行われた日本-スコットランド戦で、日本のロック
トンプソン ルーク(30・近鉄ライナーズ)が先発メンバー。

トンプソン ルークはW杯通算13試合目の出場、
日本選手の通算最多出場記録を塗り替えた。

トンプソン ルークはロシアとの開幕戦(9月20日)途中出場。

アイルランドとの第2戦でも出場。2003年(平成15)第5回オーストラリア大会から3大会連続出場した小野澤宏時(サントリーサンゴリアス)と並ぶW杯通算12試合出場を記録。

「状態は絶好調。この試合は素晴らしいチャレンジができる」とスコットランドに臨んだ。

トンプソン ルークは今回の大会の出場20チームの登録選手で、最年長の38歳5ヶ月。
日本選手初めての4回目のW杯で、日本代表のテストマッチ(国・地域代表試合)
最年長出場記録を保持する。

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第20日 10月14日(月祝)【目次】

1次リーグ D組 ウェールズ 勝ち点19 35-13勝ち点4 ウルグアイ

熊本県熊本市・えがお健康スタジアム 観客数2万7317人

ウェールズ急成長ジョシュ・アダムス。
故障者が度重なったフィジー戦から中3日。

決勝トーナメントを見据え、ウェールズは先発メンバー13人を取り替え、
主力のほとんどを休養に当てる。

その中初のW杯出場で急成長に輝いているWTBジョシュ・アダムス先発起用。
フィジー戦の後半30分に足を引きずりながら降りたが、まわりの不安を拭い去った。

ジョシュ・アダムスがボールを受け取ると、スタジアムの雰囲気が一変。
4戦目ともなれば体もハードになるが、影響を感じさせない、軽快な身のこなしで好機を

作りあげると、1点リードの後半開始すぐさま粘るウルグアイを突き放しトライを決める。

前の試合で3トライを奪い「ハットトリック」に成功。
代表デビューは2018年12月のスコットランド戦。

2年もかからずに代表に絶対必要なトライゲッターに成長した。
ジョージアとの初戦でW杯デビューをやり遂げた、ジョシュ・アダムスは
「もちろん緊張した」と思い起こしたが、試合を重ねるほどて評価が良くなっている。

「日本人はかなりフレンドリーだ。母国とは異なる文化を楽しめている」。
心身ともに充実振りが感じられる。

ウォーレン・ガトランド監督は
「フットワークが見事だった。ここ何年かでいい選手になった」と高い評価。

体に痛みを持つ選手が目立って、決勝トーナメントに向けてのチーム状態が
危ぶまれるが、新鋭の成長は明るい材料。

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第20日 10月14日(月祝)【目次】

1次リーグ C組 トンガ 勝ち点6 31-19 勝ち点0 米国

大阪府・東大阪市花園ラグビー場 観客数2万2012人

トンガ一番最後に1勝パワフルに逆転。
逆転で今回の大会初勝利を果たした。

トウタイ・ケフ監督の追い求めた「力強い終り方」を表現したのが、
24-19の試合終わる直前。米国陣深くでペナルティーを手に入れてスクラムを決意。

ファイナルプレーでトライを取ると、正キッカーじゃあない
元ヤマハ発動機のCTBシアレ・ピウタウが決め2点追加。

34歳のバースデーに代表の引退試合が重なった主将は「最高級のバースデー」と
感無量の面がまえ。

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第20日 10月14日(月祝)【目次】

W杯2019日本大会12日の試合結果

1次リーグ A組 アイルランド 勝ち点16 47-5 勝ち点5 サモア

福岡県福岡市・レベルファイブ スタジアム 観客数1万7967人

アイルランド決勝トーナメントへ14人でねじ伏せる。

アイルランドは前半28分に危険なタックルでバックスの選手が退場。
残りの約50分間、14人で戦ったが影響をどういうわけか感じさせない。

フィジカルの強さが自慢となっているサモアを力でねじ伏せ、ジョー・シュミット監督
「選手は重圧が生じる中で、柔軟性と熱意を持って賢明なプレーをしてもらった」。

試合直後からFW陣の動きのよさが際立つ。
前半3分、サモアのゴール前約5mのラインアウトからあっさりとモールを押し込む。

最後はフッカーの主将ローリー・ベストがインゴールで押えて先制トライを奪うと、5分後にも
ラインアウトを起点にプロップのタイグ・ファーロングが4人を振り切ってトライを奪う。

セットプレーを起点にトライをつなげる安定した攻めでFW陣がリズムを作り上げて、
自力での決勝トーナメント進出にボーナス点がもらえる「4トライ」を前半のみで達成。

第2戦で日本に不覚を取ったはずなのに、きっちりと元に戻して3勝1敗で、
1次リーグを終了し、上り調子で決勝トーナメントに望めるのは好材料。

前回2015年(平成27)W杯第8回イングランド大会は、1次リーグPOOL Dで
全勝1位通過したけれども、主力選手にけがが相次いで、
準々決勝で20-43でアルゼンチンに完敗。

その分「今回は選手のコンディションがすばらしい。
負傷者がなくて決勝トーナメントに向える」と良い手応えを浮かべたジョー・シュミット監督。

決勝トーナメントで過去6回8強止まり、初の4強以上を目指す。

福岡堅樹プロフィール

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第20日 10月14日(月祝)【目次】

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