ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第14日 10月6日(日)

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会、念願の8強入りは目前に、
日本代表は5日、サモア代表を38対19のダブルスコアで下して開幕3連勝を飾った。

「次回も勝てる」。ファンらは桜の戦士らに惜しみないエールを送り、勝利すれば初の8強入りが決定する13日のスコットランド戦による悲願達成を待ち焦がれる。

これまでなかった8強進出へまた一歩前進。
5日に開かれたラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会で、
1次リーグA組日本代表(世界ランク8位)はサモア(世界ランク15位)を
38-19で退け、3連勝。

4トライでボーナス点を獲得。勝ち点14に伸ばし、A組首位に。
前の回第8回イングランド大会に並ぶ1大会3勝で、A組3位以上が間違いない。

次なる2023年第10回フランス大会に出場するシード権も獲得。

WTB松島幸太朗(サントリーサンゴリアス)は1トライを決め、
W杯通算5トライになって、日本選手の大会最多記録を更新。

サモアは1勝2敗で1次リーグ敗退が確定した。

日本は13日のスコットランド(世界ランク9位)との1次リーグ最終戦
(午後7時45分開始、神奈川県横浜市港北区・日産スタジアム/横浜国際総合競技場)に争う。

C組イングランド(世界ランク3位)は39-10でアルゼンチン(世界ランク10位)を下し、
3連勝で2大会ぶりの1次リーグ突破確定。今回の大会の8強一番乗りに。

D組では前回準優勝のオーストラリア(世界ランク6位)が
45-10でウルグアイ(世界ランク18位)に圧勝。勝ち点11で首位に。

ジョージアとウルグアイの1次リーグ敗退が確定した。(世界ランキング4日現在)

▼ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第14日 10月6日(日)【目次】

  1. 1次リーグ A組 日本 勝ち点14 38-19 勝ち点5 サモア
  2. 1次リーグ D組 オーストリア 勝ち点11 45-10 勝ち点4 ウルグアイ
  3. 1次リーグ C組 イングランド 勝ち点15 39-10 勝ち点6 アルゼンチン
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1次リーグ A組 日本 勝ち点14 38-19 勝ち点5 サモア
出典元:https://00m.in/2C2JY

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第14日 10月6日(日)【目次】

1次リーグ A組 日本 勝ち点14 38-19 勝ち点5 サモア

愛知県豊田市・豊田スタジアム

開幕以来である先発復帰に主将のリーチ マイケルには期するものがあったのです。
長い期間に及ぶ強化合宿でパワーアップした、
「世界一」と話してきた日本のフィットネス(持久力)を自分自身で証明して見せる。

会場がある愛知県豊田市は昼間に30度近い暑さとなったが、
試合開会前の午後7時今では22.4度まで下がる。

過ごしやすくなってきた天候の中、前半のこの試合初トライが出現した攻撃は、
リーチ マイケルのプレーが起点の接点で豪快に競りかけ、
相手ボールを奪い取り、ターンオーバー。

しかもWTB松島幸太朗らがつなぎ、最後にはラファエレ ティモシー(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)が決めた。主将の体を張ったプレーで、チームのムードは燃えるような。

6月にスタートした約1ヶ月間の宮崎合宿で、
日本は猛暑の中、朝方から夜遅くまでトレーニングに励んだ。

約40分間、全般的に休まずに、プレーやり続ける実践形式のトレーニングに取り組み、
持久力をパワーアップした。

ビッグな外国勢とは違って体格面ではハンディがある日本は、
フィットネスを裏付けに生命線である密集への集散の速さを達成。

リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス)は前半途中から出場したアイルランド戦(9月28日)に続き、先発で起用されたサモア戦も主将を外れる。

チームのマネジメントよりも自身のプレーに集中し、本来のプレーを取り戻すことを
優先すべきとジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は判断した。

3月に恥骨にダメージを受けた影響によって調整が間に合わなくなってました。
リーチ マイケルは今年はチームの全体トレーニングと別メニューによるリハビリを重ねて、
7月下旬のフィジー戦でなんとか実戦へ復帰します。

速いペースで仕上げてきたけれど、プレー時間が足りないことが原因となったのか、
試合勘を回復するのに時間が必要だった。
ロシアとの開幕戦では、動きが悪いとコーチ陣から受けとられる。

リーチ マイケルは
「僕はぼくのパフォーマンスと身体の調子を間に合わせる状態に的を絞ってきた」と答えた。

ゲーム主将の座はピーター・ラブスカフニに引き渡しても、
闘志で溢れる姿勢で主将の使命をやり遂げている。

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第14日 10月6日(日)【目次】

1次リーグ D組 オーストリア 勝ち点11 45-10 勝ち点4 ウルグアイ

大分県大分市・昭和日電工ドーム大分
(大分スポーツ公園総合競技場)観客数3万3781人

オーストラリア、ジョーダン・ペタイヤ大暴れ。
オーストラリアのリーサルウェポンのWTジョーダン・ペタイヤが1トライが含み
大暴れ19歳の優れた人材は「特別の日に勝ててラッキー」と笑い顔を見せた。

4点リードの前半23分。相手陣ゴール前のラックから、パスを受けると、
一気にスピードアップして2人をかわし、
最後は空中で回転しつつタックルを回避してインゴールにダイブ。

7分後には、相手陣10m付近でステップを切って3人の防御を引きつけ、
フリーのCTBテヴィタ・クリンドラニにラストパス。

後半序盤で降りたが、鮮烈なデビューを飾った。
この2トライは流れに影響を及ぼす状況でもありました。

オーストラリアはFW陣が「ハイタックル」の反則を繰り返し、
前半のみでも計2人が一時退場の処分を受けてしまった。

7人で組むスクラムは押し返され、繰り返しゴール前に進まれた。
しかしながら、ジョーダン・ペタイヤの大活躍で主導権を握ると、
自慢のランニングラグビーが息を吹き返し、後半4トライの猛攻撃を見せつける。

ペタイアは2018年、右太もも裏などを損傷。
今シーズンはそれほどプレーすることができず、W杯メンバー入りの電話をもらった時は、
テレビゲームに夢中になっていたそうです。

「緊張感でいっぱいになっていたけど、仲間が元気づけてくれた」と大舞台で輝くを放った。

191cmの大型トライゲッター。W杯で2回の優勝と準優勝を誇っている
「ワラビー」(代表チームの愛称)に新たなるスターが出現。

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第14日 10月6日(日)【目次】

1次リーグ C組 イングランド 勝ち点15 39-10 勝ち点6 アルゼンチン

東京都調布市・味の素スタジアム

前半終了を知らせる合図が会場に響き渡っても、イングランドは攻め続けた。
アルゼンチンの強烈な防御に手を焼きつつも2分近く連続攻撃を仕掛け、一瞬のスキを狙う。

ゴール前でSHベン・ヤングズが巧にスペースを突き、
相手選手の間を突き抜けるみたいにトライ。

リードを12点に大きくし、前半に退場者を出しつつ14人で我慢してきた
アルゼンチンにダメージを与えた。

強豪同士の一戦は滑り出しから両者ともに激しすぎるタックルを連発し、
気迫が激突し合う。

ムードが移り変わったのは5-3で迎えた前半17分。
相手方が危険なタックルを犯し退場すると、数的有利になったイングランドが優位に立ちます。

「気持ちに左右されずやりたいことが行えた」とエディー・ジョーンズ監督。
ラインをコントロールをしながら右へ左へとボールを動かし、
アルゼンチンのスタミナを奪って後半に突きはなす。

控え選手中心となり快勝した米国戦から中8日。
主力選手は休養たっぷりで勝負どころを迎え、期待通りの調整で直面した。

今日のところは「(登録メンバー)31人で戦う進め方」に気を配る。
したがってベンチ外でも選手の士気は下がらず、完璧な備えをしその時を待つ。

米国戦で1トライを挙げ、今日のところはメンバーから離脱したWTBルーリー・マコノキーは「(試合に出場する)メンバー23人だけで勝利できるわけじゃない。次なる試合で何が生じるかを皆が限界まで考えている」。

3試合で計17個のトライを奪い、許したトライはたった2つ。

「実際にお湯を入れてみないことには紅茶がどういう味であるのかはっきりしない、ティーパックと同じだよね」とおっしゃる。

エディー・ジョーンズ監督の顔つきにも余裕が感じられる。
最激戦の「死の組」をあっけなくクリアーしたイングランド。

地元開催で初めてという1次リーグ敗退に終った前W杯大会の無念を晴らした。

▲ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第14日 10月6日(日)【目次】

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