ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月16日(水)

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会で、
アジア勢初の決勝トーナメント進出を成し遂げたジャパン。

アイルランド、スコットランドの強豪を撃破し、4戦全勝で1次リーグA組を
1位でクリアーしたチームを支えてきたのは、出場チャンスなしの控えメンバーたち。

▼ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月16日(水)【目次】

  1. 控え組桜の誇りと同時に「勝つため」全身全霊サポート
  2. 南アフリカチェスリン・コルビ「試合楽しみ」
  3. 海外出身初めての日本代表主将アンドリュー・マコーミック(52)
  4. 南アフリカ天才SOハンドレ・ポラード(25)にボールを持たすな
  5. ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会決勝トーナメント
  6. ジョセフHC延長早急に合意望む日本協会理事会
  7. 車いすラグビー
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控え組桜の誇りと同時に「勝つため」全身全霊サポート
出典元:https://00m.in/V336L

控え組桜の誇りと同時に「勝つため」全身全霊サポート

プロップ木津悠輔(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)、フッカー北出卓也(サントリーサンゴリアス)、フランカー徳永祥尭(東芝ブレイブルーパス)、SH茂野海人(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)、WTBアタアタ・モエアキオラ(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)の5人は今日まで、
対戦相手を徹底的に分析して練習をサポート。

試合中に首脳陣の司令を伝えるなど重要な役目を務める選手も、今回のW杯では、
ウィークエンドの試合に出場行なう登録メンバー23人は、週初めに選手に知らされる。

徳永祥尭は「メンバー外となると当初は弱気になるし、気分も上昇しない」と素直な思いを口にする。そのような複雑な思いを切り替え、ためらうことなく「次」への準備を開始する。

対戦チームのビデオを何回も何回も見つめてチェック。
スクラムやラインアウト、バックスのサインプレーとか相手のクセや弱みを調べあげる。

練習だと相手の特長を徹底的に「コピー」し、主力組と対戦します。
意識することは、「試合を上回るプレッシャーを与えること」と北出卓也。

スクラム練習では8人の主力組に対して10人で組みたて、圧力を加える。
木津悠輔は「ナイスな重圧が、メンバーにいい影響をもたらす」と胸を張る。

練習の質を限界まで高めるせいで、23人はベストな状態のもとで強豪と向き合える。

徳永祥尭は試合中に選手へ水を運ぶ「ウオーターボーイ」も任された。
水を運ぶこと以外に、首脳陣の司令や客観的な立場から気がついたことを
メンバーに知らせる重要な役目。

実際、サモア戦(10月5日)ではキックオフの状況での選手のポジションについて
リーチ マイケル主将(東芝ブレイブルーパス)と話し込むシーンも。

主力選手から食事なんかに誘われ、じかに感謝の気持ちを聞かされることだってあります。
徳永祥尭は同じFWの堀江翔太(パナソニック ワイルドナイツ)や
稲垣啓太(パナソニック ワイルドナイツ)から「お前は頑張っている」
「勝つためにはサポートが絶対」と、かけられた言葉を心の張りとしている。

「試合には出られていないけれども、自分たちも日本代表。
仲間からの言葉は、評価を得ているようで幸せだ」と徳永祥尭は打ち明ける。

20日の準々決勝(午後7時15分開始、東京都調布市・東京スタジアム(味の素スタジアム))ではW杯メンバー31人の総力を結集し優勝候補の南アフリカ(世界ランキング5位)に挑む。

セットプレーに磨き

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会の日本代表は16日、
南アフリカ戦に向けての都内で調整。

1次リーグではラインアウトやスクラムというようなセットプレーの安定感が輝いた。
強力FWを擁する南アフリカでもセットプレーがカギになりそう。

ロックのヘル ウヴェ(ヤマハ発動機ジュビロ)は
「自分たちのプランを徹底し、スピーディーなアタックで勝つ」と力を込めて話した。

日本の好調を支えてきたラインアウトでマイボールを保有し、
スピードのあるバックス展開につなげられるかがキーポイント。

南アフリカとはW杯大会目前のテストマッチで7-41とボロ負け。
序盤からマイボールのラインアウトでミスがあって、課題を残した。

空中戦でジャンパーを担うヘル ウヴェは
「あれ以降試合を積み重ね、仕掛けも工夫を凝らしている。成長してきた」と見つめ直す。

ラインアウトということヘル ウヴェは「いの一番に相手にいいディフェンスを突き止め、スペースがどこへ生まれるのかに関して見極める。全員で細かな動きができると、良い球は捕れる。それからはスピードで勝つ」と手応え十分。

W杯2度の優勝を誇っている南アフリカに対して、
「自分たちの底力をあらためて見せつけられるチャンス」と自信を浮かべる。

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南アフリカチェスリン・コルビ「試合楽しみ」

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会準々決勝で、日本と試合する南アフリカの
トライゲッターWTBチェスリン・コルビが16日、都内で記者会見。

「思っている以上にハード試合になると思うが、待ち望んでいる」と話した。

チェスリン・コルビは身長170cmと小柄、瞬発力とキレが良いステップにとどまらず、
ハイボールへの強さも見どころ。2トライを挙げ「小さな巨人」が日本の手ごわい相手である。

4日のイタリア戦で足首をケガをしたが、いまでは回復。
首脳陣も「今回は100%のプレーができると思う」と太鼓判。

同じポジションのライバルである日本の福岡堅樹、松岡幸太朗についてをチェスリン・コルビは「福岡選手は素早くて爆発的。松島選手は自由でいいランをやる」と意識。

それから「自分はウイングとしては仲間が作り出した外のスペースをミスすることなく生かしたい」とイメージを大きくする。

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海外出身初めての日本代表主将アンドリュー・マコーミック(52)

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会で、日本は優勝候補のアイルランドに勝利し、
初めての1次リーグ突破。

チームはW杯登録メンバー31人のうち海外出身選手が15人とおよそ半分を占めるが、
海外出身選手で初めての日本代表主将に就任したのが、
第4回ラグビーワールドカップウェールズ大会1999年(平成11)に出場した
アンドリュー・マコーミックさん。

アジア初開催のワールドカップ(W杯)にさいし、
バラエティーに富んだ国・地域の出身の選手が一体になる先駆けになった。

アンドリュー・マコーミック
1967年2月、ニュージーランド(NZ)出身。
1992年に来日、社会人の東芝府中(現東芝)でプレー。
主将の任務にあたって、日本選手権制覇などに貢献。
1996年に日本代表に初選ばれ、海外出身選手初めての主将に就任。
1999年W杯第4回ウェールズ大会出場。代表通算25キャップ。
引退した後はNTTドコモのヘッドコーチや摂南大のコーチなど歴任。

東芝府中(現東芝)の加入することを考えて1992年に来日した際には、
日本代表入りするとは考えていませんでした。

けれど迷いはありませんでした。名誉なわけで、簡単な判断。すごく嬉しかった。

父も祖父もオールブラックス(ニュージーランド代表の愛称)だったのですが、
私は日本で妻に出会って、人生が変化した。
日本代表となることを受けて、家族は非常に興奮、理解してもらった。

その当時の平尾誠二監督(故人)に指名がなされて、1998年から主将を務め、
1999年W杯第4回ウェールズ大会に出場。

平尾さんに呼ばれて「キャプテンに期待している」と伝えられ、
東芝府中でも主将をやっていたおかげで、自信はありました。

大喜びしたが、後になって落ち着いて責任の重さに痛感。
外国人を主将に選んで非難を浴びるかも知れないのに、平尾さんは勇気のある決断をした。

そういうわけで結果でお返ししようと思っていたが、
W杯で勝つことができなかったのはくやしい。

主将の依頼、なおかつ平尾さんのオファーを断るなどという考えられないことである。
批判は気にならなかったし、チーム内にこんな風な感じもしなかった。
平尾さんは先見の明があって、考え方も柔軟。彼のお陰で日本ラグビーは生まれ変わった。

主将のリーチ マイケルと周囲のリーダーが優れていて、
グラウンド内外の雰囲気を作り上げている。コーチとも相互信頼が見られる。

自信を付け、試合前には勝つことだけに集中上手く行っている。

ラグビーは日本でメジャーな競技じゃありませんから、
日本代表に海外選手の多いのに対して、批判的なとらえ方もあります。

世界共通のルールの下、チーム作りをやっていることが評価されていないです。
根気よく説明するしかありません。

けれども、日本のケースだと大勢の海外出身選手が日本国籍を取得している、
これって凄いできごと。

平尾さんに「ジェイミーはどうだ」と聞かれたこともあって推薦した。
明るいが、ラグビーに関して厳しい人。

ニュージーランドで第3回ラグビーワールドカップ南アフリカ大会1995年(平成7)に
出場した選手でもあって、チームにとってプラスになってくれた。

今も選手の時と同じように、闘志を見せることだってあります。
コミュニケーションを大切に考えるので、選手は接しやすいと思われる。

日本代表は、プレッシャーとじょうずに付き合い、ベストをつくすだけ。
開催国の「地の利」は絶対にプラス、着々と力が伸びていく。

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南アフリカ天才SOハンドレ・ポラード(25)にボールを持たすな

何でもこなせる、これが世界屈指のSOハンドレ・ポラードの持ち味。
プレーメーカーで、的確なショットで得点源。

ハンドレ・ポラードが気持ちよくプレーする展開になってくれば、
南アフリカの強さがフルパワーで引き出してしまう。

パス、キックのスキルも一流で、189cm、98kgの体が力ずくで前にも出ることができる。
1次リーグのニュージーランド戦でタックル5回すべて成功。
2回のターンオーバーも記録と、防御でも体を張れる。

若い頃から才能は世界で高く評価されていた。
18歳で出場したU-20世界選手権で優勝に貢献し、2014年には主将となって準優勝。
その年に南アフリカ代表に選ばれ、21歳で第8回ラグビーワールドカップイングランド大会2015年(平成27)メンバーにも入る。

日本にとって反則がカギ。プレースキックは50メートルくらいは余裕しゃくしゃくで蹴り、
エリアを取るキックも距離が出て的確。

1つの反則で自陣ゴールライン付近からのラインアウト、
そのポイントから南アフリカの強力FWを活かしたモールでトライ。

こういった展開でどのチームも得点を許している。
ハンドレ・ポラードにボールを持たせないことこそが、
それこそが日本代表の試合のポイントになりそう。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月16日(水)【目次】

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会決勝トーナメント

イングランド B組1位 19日・大分県・大分スポーツ公園総合競技場 16時15分 オーストラリア D組2位
ニュージーランド B組1位 19日・東京都調布市・味の素スタジアム 19時15分 アイルランド A組2位
ウェールズ D組1位 20日・大分県・大分スポーツ公園総合競技場 16時15分 フランス C組2位
日 本 A組1位 20日・東京都調布市・味の素スタジアム 19時15分 南アフリカ B組2位

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月16日(水)【目次】

ジョセフHC延長早急に合意望む日本協会理事会

日本ラグビー協会の森重隆会長は16日、都内で開かれた理事会後に取材に応じて、
日本代表をW杯で初めてのベスト8進出に導いた、
ジェイミー・ジョゼフ・ヘッドコーチ(HC)との契約延長に関して
「ジェイミーじゃなきゃおかしい、速やかに決まると思われる」と個人的な意見を示した。

W杯開幕前に続投に向けての交渉は始めており、条件面といった詳細を詰め、
速やかにの合意を目指す理事会では森会長を筆頭とする先行委員会を起ち上げ、
W杯後の体制を決めていく事実を確認。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月16日(水)【目次】

車いすラグビー

日本開幕快勝。ワールドチャレンジが16日、東京体育館で開幕。

1次リーグA組で世界ランキング2位の日本は、
世界ランキング10位のブラジルに61-42で快勝。

大会は世界ランキング10位以内の8チームが2組に分かれて、
1次リーグを戦い、各組上位2チームが準決勝に進む。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月16日(水)【目次】

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