21 ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月31日(木)W杯準決勝

W杯日本大会 きょうの試合 ニュージーランド-ウェールズ
ニュージーランド(NZ)-ウェールズの3位決定戦が、11月1日(金)18時開始
東京都調布市・東京スタジアム(味の素スタジアム)で行なわれる。

両チームは10月30日(木)東京都内で最後の調整。

いずれも次の世代を見つめテストマッチ(代表戦)出場経験が
少ない選手が含まれた23人のメンバーを投入。

ニュージーランドはテストマッチ(代表戦)出場数(キャップ数)が
10試合以下の4人がメンバー入り。

ウェールズは控えに回っていた選手を意識的に起用。
司令塔のSOは4強入りを支えたダン・ビガーに代わって、
26歳で18キャップのリース・パッチェルが務める。

世界で抜群の攻撃力で評価の高いニュージーランドは、
3連覇を逃してしまった精神的なショックからの回復がキーポイント。

SHのアーロン・スミスは
「はかなく、週の始めは楽ではなかったが、今では楽しみにしている。ウェールズでキアラン・リード主将ら代表を勇退する選手もいます。はなむけとなる試合をしたい」とのこと。

ウェールズは、ニュージーランドが準決勝における劣勢を課せられた
接点やセットプレーで圧力をかけたい。

アンストラクチャー(陣形の崩れた状態)からのカウンター攻撃に通じている
ニュージーランドに対して、不用意なキックは致命傷になりかねない。

SOリース・パッチェルは「チャンスを待って展開する」と気合を入れる。

対戦成績は、ニュージーランドの31勝3敗。
ウェールズは1953年以来66年ぶりの白星に向かう。

▼ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月31日(木)W杯準決勝【目次】

  1. あす 横浜国際総合競技場で決勝 世界最強FW戦
  2. 日本が最優秀賞候補
  3. 車いすラグビー日本に新たな武器中町俊耶のキラーパス
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横浜国際総合競技場で決勝 世界最強FW戦
ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会は11月2日
出典元:https://00m.in/XXGVV

あす 横浜国際総合競技場で決勝 世界最強FW戦

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会は11月2日(土)18時開始
横浜市港北区・横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で決勝が行なわれ、
4大会ぶり2回目の優勝に向かうイングランド(世界ランキング1位)と、
3大会ぶり3回目の頂点を狙う南アフリカ(世界ランキング2位)が試合。

準決勝で3連覇を目指したニュージーランド(NZ)に完勝したイングランドが勢いでは上回る。

いずれも大会有数の強力FWを擁し、堅い防御で評価の高い似ているタイプ。
ブレークダウン(密集でのボール争奪戦)とかFW戦、キックの精度が勝敗の行方の鍵。

両チームの対戦成績、南アフリカ25勝2分け15敗。

W杯でも2007年(平成19)第6回フランス大会決勝が含まれた3勝(1敗)と優勢だが、
2018年11月イングランドが12-11で勝利。

31日にはチームの登録メンバーが発表。
イングランドの先発は、ニュージーランドと一緒の顔ぶれ。

南アフリカは、足首の具合が悪くウェールズとの準決勝を欠場した
WTBチェスリン・コルビが先発復帰。
チェスリン・コルビは、快足ばかりか、ハイボール処理、防御も強力である。

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WTBチェスリン・コルビが先発復帰
出典元:https://00m.in/otbVb

イングランドのエディー・ジョーンズ監督は
「4年間、この試合のことを考えて準備をやってきた。南アフリカは生やさしい相手とは言えない。フィジカル(身体能力)で上回りたい」と話をした。

準優勝で攻守にかけて密集で大活躍し、ニュージーランドを制する原動力になった
ロックのマロ・イトジェ、フランカーのサム・アンダーヒルらが
FW戦を支配するれば、主導権を奪い取れる。

コンディションが不安視されていたWTBジョニー・メイ、
主将のCTBオーウェン・ファレルも先発で隙間が見当たらない。

ケガで離れた控えのSHウィリー・ハインツの代わりに、急いで来日した
ベン・スペンサーが控えメンバーに入っている以外では準決勝と一緒の顔ぶれ。

快足のチェスリン・コルビ対策もキーポイントなのですが、オーウェン・ファレルは
「どういった脅威が見られるか、全員が心得ている。SHファフ・デクラークもリスキーだ。身近な選手だけに限らず、チームトータルで行なっていくことが求められる」と説明した。

一方のチェスリン・コルビは「ベストに戻ってきている」とアピール。
攻撃で相手防御をかく乱するだけにとどまらず、ディフェンス能力も高く評価される。
ハイボールの処理に強くタックルもパワフル。

南アフリカ、ヨハン・エラスムス監督は
「戻って来てくれてお世辞ぬきでうれしい。存在感を発揮してくれると思う」と期待を込めた。

それ以外の先発14人は準決勝と一緒。控えもFW6人+バックス2人の構成はそのままで、
フィジカルの強さを前面に打ちだした戦いを貫き通す。

今回の大会6試合で1度しか失敗のないラインアウトといったセットプレーで
優勢に立つことが欠かすことができない。

キックを効率的に使ってスペースをつくり出し、
今回の大会5トライのWTBマカゾレ・マピンピらの決定力を生かしたい。

今回の大会限りでの退任の意向を公表したヨハン・エラスムス監督は
「イングランドには弱点が全くない。FWはブレークダウン、ボールキャリー(ボールを前に運ぶ力)が強力で、バックスはかなり速い。1、2回のチャンスをものにしない限り勝つことができない」と発言した。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月31日(木)W杯準決勝【目次】

日本が最優秀賞候補

W杯年間表彰 ジョセフHCもノミネート

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日本が最優秀賞候補
W杯年間表彰 ジョセフHCもノミネート
出典元:https://00m.in/SHUxC

国際統括団体ワールドラグビー(WR)は31日、
2019年の年間最優秀チームと最優秀監督の候補を発表。

W杯で初めて8強入りした日本代表とジェイミー・ジョセフも選考された。
受賞者は11月3日(日)に東京都内で開催される年間表彰式で発表。

日本の他には4強に進出したチームと監督が候補に上がる。
W杯2019日本大会で日本代表は1次リーグで強豪のアイルランド、イングランドに勝利し、
初めの決勝トーナメント進出をやり遂げた。

大会公式サイトを調べてみると、
「テンポの速いプレースタイルと感動的な勇気で国中を魅了された」
「一時的、世界ランキングでこれまでの中で一番の6位に浮上した」内容が選出理由。

ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)に対しては
「初めての経験で準々決勝トーナメントに進出した歴史をつくり出し、大勢のオブザーバーとファンの心をつかんだ」。

最優秀チーム候補は、
イングランド、日本、ニュージーランド、南アフリカ、ウェールズ

日本:ラグビーワールドカップ日本大会で、ブレーブ・ブロッサムズはそのテンポの速いプレースタイルと素晴らしい勇気で日本中を魅了し、初の準々決勝進出を果たした。1次リーグでアイルランドとスコットランドに勝利した結果、一時、ワールドラグビー男子ランキングで過去最高の6位に浮上した。ここ1年間はワールドラグビー・パシフィックネーションズカップで優勝したほか、テストマッチ9試合で2回しか敗れていない(ともに南アフリカ戦)。
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最優秀監督候補は、
ヨハン・エラスムス(南アフリカ)、ウォーレン・ガトランド(ウェールズ)、
スティーブ・ハンセン(ニュージーランド)、エディー・ジョーンズ(イングランド)、
ジェイミー・ジョセフ(日本)

ジェイミー・ジョセフ(日本)
開催国の日本はラグビーワールドカップ2019で、初めて準々決勝に進出して歴史をつくり、その過程で多くの批評家とファンの心をつかんだ。穏やかな性格の日本代表ヘッドコーチ、ジェイミー・ジョセフは、選手たちの技術とスピードに信頼を置いた。そして、ブレーブ・ブロッサムがアイルランドとスコットランドのゲームで見せたそれらの要素は、長く記憶に残ることだろう。ジョセフはまた、日本を3度目のワールドラグビー・パシフィックネーションズカップ制覇へと導き、ホスト国の期待をより高いものとした。
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イングランド
FW
マコ・ブニポラ、ジェーミー・ジョージ、カイル・シンクラー、マロ・イトジェ、
コートニー・ローズ、トム・カリー、サム・アンダーヒル、ビリー・ブニポラ
BK
ベン・ヤングス、ジョージ・フォード、ジョニー・メイ、オーウェン・ファレル、
マヌー・ツイランギ、アンソニー・ワトソン、エリオット・デーリー

南アフリカ
FW
テンダイ・ムタワリラ、ムボンゲニ・ムボナンビ、フランス・マルヘルベ、
エベン・エツベス、ルード・デヤハー、シヤ・コリシ、ピーターステフ・デュトイ、
ドゥエイン・フェルミューレン
BK
ファフ・デクラーク、ハンドレ・ポラード、マカゾレ・マピンピ、ダミアン・デアレンデ、
ルカニョ・アム、チェスリン・コルビ、ウィリー・ルルー

イングランド ジョーンズ監督
「終るのが淋しい。ずっと大会し続けたい。」
よく知る日本に対する愛着にとどまらず、日ごと成熟して行くチームへの期待と信頼の表れ。

南アフリカ ヨハン・エラスムス監督
「イングランドは良いチームだけど、勝利したい。自分たちの全力を尽くせないことだけが失敗となる」。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月31日(木)W杯準決勝【目次】

車いすラグビー日本に新たな武器中町俊耶のキラーパス

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車いすラグビー日本に新たな武器中町俊耶のキラーパス
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ケビン・オアー監督が就任
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車いすラグビーの日本代表に新しい顔が仲間入りしました。
中町俊耶(25歳 なかまち しゅんや TOW 東北ストーマーズ)は10月に開催された
ワールドチャレンジで、国内開催の国際大会にデビュー。

ケビン・オアー監督(51歳)が強化目標の1つに掲げる
ミドルポインター(障害が中程度の選手)で、
左腕から放つ正確無比なロングパスがストロングポイント。

大学1年まで野球部の投手であった中町俊耶の成長とメンバー定着は、
来年2020年東京パラリンピックで金メダル獲得を目標にする日本にとって最大の力。

ブラジルとのワールドチャレンジ2019開幕戦。10月16日(水)東京体育館。

中町俊耶選手は第2ピリオド途中からコートに入った。
正確なパスでチームメートのトライをアシストし、絶好の位置取りで相手の攻撃を阻む。

第3ピリオドも途中出場。第4ピリオドはスタート時からプレー。
自分自身も計3トライ。日本国内での国際大会初陣を白星で彩る。

中町俊耶選手は生き生きとした笑顔で
「試合に加わって私自身のプレーをやるということが目標だったのです。持ち味はなんといってもパスでしょうか。」

左腕から放つパスはエネルギッシュに、距離が出て的確。小学1年で開始した野球で
投手と一塁手をやって活躍し、共栄大1年時に練習中の事故で頸髄を損傷することで
胸から下が麻痺し、右手と左手の握力もありません。

左手は人差し指以外がわすかに動く程度ですが、サウスポーの感触が残っている
腕からトライに変貌するキラーパスを生む。

ケビン・オアー監督が就任した2017年に日本代表強化選手となって、2度の海外遠征に参加。
日本が世界選手権を制覇した2018年は体調不良もあり試合出場の機会はありませんでしたが、
今年に入って代表に定着。

5月の4ヵ国対抗戦(米国)、9月のアジアオセアニア選手権(韓国)にも出場。

中町俊耶選手の障害の程度による持ち点は2.0

ライン(選手の組み合わせ)を多彩にし、チーム力の底上げを目指す
ケビン・オアー監督が強化キーポイントと考えるミドルポインター。

「ワンバンドで長く正確無比なパスを投げられる2.0の選手はほとんどいません。」
とオアー監督。

ロングパスの使い手、池 透暢(39歳)主将も
「左利きでパスセンスがいい。彼(中町俊耶)は日本の武器に成長している」。

2020年東京パラリンピックで金メダルを目標にする日本にとって、
中町俊耶選手のプレーは新たな武器に変貌する。

「まだまだ、時間はある。体力、スピード、チェアスキルをレベルアップさせて、プレッシャーを感じてもパスを出すことができるように努力したい。東京パラリンピック代表メンバーに入り込む自信、あります。」力強い言葉づかいに決意が込められていた。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月31日(木)W杯準決勝【目次】

車いすラグビーとはどんな競技

・コート上は各チーム4人、1ピリオド8分間×4回
・コートはバスケットボールと同じ広さ

ボールを持ったら10秒以内に1回ドリブルまたはパス。
車いすでタックルができる、前方へのパスも可能。
攻撃側は、40秒以内に得点しなければ、相手ボールに。

2輪車がトライラインに到達すれば得点。
バレーボールを基に開発された専用のボールを使用。

4人合計8.0点以下の組み合わせで多彩変化。

車いすラグビーの選手は障害の程度でクラス分けされ、
持ち点がつけられ、重い方の0.5点から軽い方の3.5点までの0.5点刻みに7段階。

プレーする4人の持ち点合計が8.0点以下でなければならない。
3.0点以上の選手をハイポインター、1.5点以下の選手をローポインター、
中間の選手をミドルポインターと呼ぶ。

選手の組み合わせがラインで、中心となるのは「ハイローライン」。
障害の軽い2人と重い2人で、日本では攻撃的な池 透暢、池崎大輔(3.0)と
守備的な若山英史、今中友明(1.0)らの組み合わせ。

これに対してミドルポインターが加わるのが「バランスライン」。
池崎大輔(3.0)中町俊耶(2.0)、乗松聖矢、乗松隆由(1.5)や橋本勝也(3.0)
中町俊耶、羽賀理之(2.0)若山英史(1.0)の組み合わせ。

相手のラインに対応しながら試合を通じて選手を入れ替えて、ハイパフォーマンスを
維持することで勝利につながる。多彩なラインで戦えるチームは強い。

車いすワールドチャレンジ2019上位拮抗

世界ランキング10位以内の8チームが参加した。
東京パラリンピック前哨戦で、9月16日から5日間、東京体育館で開催された。

2018年の世界選手権王者で世界ランキング2位の日本は4チームずつに振り分けられた、
1次リーグを3連勝で突破したが、準決勝で世界ランキング1位オーストラリアに惜敗。

3位決定戦で1次で戦った世界ランキング4位の英国を降す。
決勝は世界ランキング3位の米国が59-51でオーストラリアに快勝。

日本はオーストラリアに世界選手権決勝で勝ち、9月のアジアオセアニア選手権で敗退。

この4チームは5月に米国で2回戦総当りのリーグ戦を行なって、
全チームが3勝3敗で肩を並べるくらい力は匹敵する。

▲ラグビーワールドカップ2019年日本大会 10月31日(木)W杯準決勝【目次】

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