ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第16日 10月9日(水)

ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会8日、兵庫県神戸市兵庫区・ノエビアスタジアム神戸で1次リーグB組1試合が行われ、南アフリカ(世界ランク5位)が10トライを奪い取り、66-7でカナダ(世界ランク22位)にぶっちぎり。

3度目の優勝を志す南アフリカは勝ち点15に伸ばし、8強入りを確定した。
カナダは3連敗で1次リーグ敗退が決定した。(世界ランキング7日現在)

▼ラグビーW杯2019年日本大会1次リーグ・第16日 10月9日(水)【目次】

  1. 1次リーグ B組 南アフリカ 勝ち点15 66-7 勝ち点0 カナダ
  2. ワールドカップ(W杯)2019日本代表情報10月8日(火)
  3. 2019年10月9日(水)きょうの試合
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命運を握る「インパクトプレーヤー」
★画像★
出典元:https://rugby-rp.com/2019/10/07/worldcup/42180

1次リーグ B組 南アフリカ 勝ち点15 66-7 勝ち点0 カナダ

兵庫県神戸市兵庫区・ノエビアスタジアム神戸

南アフリカ10トライ、8強入り我が国の湿気創意工夫して順応。
3度目のW杯制覇を目差す南アフリカは、国内での滞在期間がいまでは1ヶ月を越している。

他チームが苦しんでいる我が国の蒸し暑さ、
湿気や選手の発汗で滑りやすくなったボールの扱いにさえ少しずつ順応。

我が国の文化にも熱心に触れ、
他チームよりも長期間の「日本ライフ」をプレーに活用している。

W杯開幕するまでの2週間に近づいた9月6日に埼玉・熊谷ラグビー場で
日本とラストのテストマッチをやった南アフリカは、8月31日に来日。

猛烈な残暑の真っ只中で、ヨハン・エラスムス監督も
「元に、この気候に慣れないといけない」と認識。

加えて、「他国よりも1週間も早めに日本に入れるというのは必ずやプラスとなる」
と受け止め、岐阜や鹿児島などにてキャンプを張り、環境への順応を図ってきました。

細かい工夫を積み重ねてきた、南アフリカの1次リーグ4試合は何れもナイター。

FWスカルク・ブリッツによると、チームは気温が上がる日中に狙って練習を経験してきた。
「必死で環境になじもうとしてきました」と説明する。

この日のノエビアスタジアム神戸は、屋根を閉じた状況下で試合をスタート。

湿度の高さを配慮してみたものの、10月となり気温が爽やかになったのも追い風、
カナダ相手に前半のみで7トライを奪い取り、破壊力をたっぷりと見せ付けた。

4日のイタリア戦直後には両チームの選手が並び、スタンドに向ってお辞儀をした。

シヤ・コリシ主将は会場インタービューの終わりには
日本語で「ありがとうございます」と呼びかけ、会場を沸かせた。

すっかり「日本慣れ」した南アフリカ代表チーム。
異なる文化をも真面目に受け止めて、エンジョイする。

優勝候補の破壊力は、こうしたところにおいても明確に見受けられる。

カナダ待ち焦がれた母国との一戦

待ち焦がれた一戦が、自分自身4度目であるW杯の決戦で現実化。

カナダのWTBD・T・H・ファンデルメルヴァは南アフリカ出身。
「同一プールに参入したいと思っていた、親戚とファミリーにとって最高の日に」。

33歳のトライゲッターは燃えたぎっている。
長い間、チームをリードしてきた象徴的な立場。

代表デビューは2006年6月。
今までに38トライを記録して、「カナダ最大の得点者」と言われている。

W杯では4大会連続で出場。前回大会は全4試合でトライを成し遂げた。

アイルランド、ウェールズ、スコットランド、イタリア、南アフリカの
強豪5ヵ国・地域で構築するプロリーグ「プロ14」のグラスゴー(スコットランド)に所属し、
トップクラスで実績を積んだ。

ワインの産地と知られる南アフリカのウスターで生まれ成長した。
17歳で一家とカナダに移住し、祖母と親戚は今も南アフリカで暮している。

少年時代はスプリンブボクス(南アフリカ代表チームの愛称)が憧れていた存在でしたが、
3年の居住資格を手に入れてカナダ代表の道を選択する、

両国は世界ランキングで圧倒的に離れているだけあって、
試合を行なうチャンスはほとんどない。

実力差はかなりあって、キングスリー・ジョーンズ監督も
「試合前から結末がどうなるのかは想像しやすい」と受け入れていた。

今回の大会もイタリアに7-48、ニュージーランドに0-63で完敗。

その分だけ、無得点のエースに奮起を求めてたい。
「きらめきを示して、存在感を発揮したい」とD・T・H・ファンデルメルヴァ。
ベテラン選手は最後まで動き続ける。

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ワールドカップ(W杯)2019日本代表情報10月8日(火)

命運を握る「インパクトプレーヤー」
W杯日本大会で初戦から3連勝中の日本代表は8日、スコットランドとの
1次リーグ最終戦(13日、横浜・日産スタジアム)に向かって東京都内で調整。

日本の活躍を後押しするのが控え選手。
試合途中から出場し、素晴らしい大活躍でチームに勢いを招いている。

流れをがらりと変える頼りになる控え選手たちが、
初めての決勝トーナメント進出の命運を握る。

選手交代が3人に限定されるサッカーとは違って、
ラグビーは8人の控えを一人残らず使える。

終盤のチャンスでは、疲労が少ない交代選手が重要な役目を成し遂げる。
局面を打開し、重要な影響をもたらすところから、
控え選手は「インパクトプレーヤー」と称す。

今回の大会の日本代表は、アイルランド戦で逆転トライを決めた
WTB福岡堅樹(パナソニック ワイルドナイツ)を先頭に、
控え選手の働き振りが注目されている。

5日のサモア戦では、後半27分から出場したロックのヘル ウヴェ(ヤマハ発動機ジュビロ)が、
セールスポイントのフィジカルのパワーを生かして密集からボールを奪取。

これを皮切りにバックス陣へ展開し、最後には福岡堅樹がトライを決めた。

最終盤には一人残らず途中出場となっていたFW第1列がスクラムで踏ん張り
激しいプレッシャーを与え、相手のSHの反則を生む。

3試合連続で途中出場のプロップ中島 イシレリ(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)は「気持ちで押し込めた」。

直ぐ後にこの日3トライ目がもたらされ、重要なボーナス点ゲットの足がかりを生み出した。

控え選手の役目につきヘル ウヴェが「チームにエナジーを提供すること」だとすれば、
中島 イシレリは「インパクトを残しておいて、試合を終らせる」と力を入れる。

スコットランド戦は初めての8強入りがかかる命運をかけた一戦となる可能性が大きい、
23人の総力戦で勝ちを手に入れる。

リーチ マイケル銅像

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リーチ マイケル銅像
出典元:https://00m.in/GJsLh

スコットランドとの天王山を5日後に控えたこの日。

リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス)は
プロップ稲垣啓太(パナソニック ワイルドナイツ)と
談笑をしたり明るい表情でトレーニングに励んだ。

報道陣に公開された開始15分では、猛ダッシュなどを反復し、
それ以降は次戦への対応策やサインプレーのチェック。

来日して15年が流れてW杯8強入りの夢同様に、
高校の恩師との約束を自分自身で果たそうと考えている。

そのことは、母校のラグビー場に自分自身の像を建てるというもの。
ラッキーなことに来年1月にも現実化しそう。

2019年4月、W杯スポンサーの三菱地所が、東京・丸の内に大会の機運醸成を
図ることを願ってベンチアートのリーチ マイケル像を設置。

JR東京駅からも近く、観光客の今話題の撮影スポットにも。

リーチ マイケル像は「ほぼほぼ等身大」の強化繊維プラスチック製。
ボールを持ちながら相手を振り払い突き破るシーンをイメージ。

公開はW杯終わった後の12月末まで、それ以降の所有権はリーチ マイケルになっている。
母校は、札幌山の手高校。恩師は佐藤幹夫監督。

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2019年10月9日(水)きょうの試合

C組 アルゼンチン-米国   埼玉・13時45分
A組 スコットランド-ロシア 静岡・16時15分
D組 ウェールズ-フィジー  大分・18時45分

2連勝のウェールズは、引き分け以上で決勝トーナメント進出が確定する。
4点差で競り勝ったオーストラリア戦から中9日と休養たっぷり。
SOダン・ビガーらベストメンバーで臨めそうです。
1勝2敗のフィジーは勝利が1次リーグクリアの必須条件。
SOベン・ヴォラヴォラを中心として類を見ない多彩なパス回しで
ウェールズの防御をクリアできるか。

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